🟣ここまでの香川県のワニ信仰推論の概略
香川県のワニ信仰とは、香川県のクンピーラ信仰、水神、龍神信仰を指す。
水は生命の源。人が生きていく上で欠かせない水。稲作にも必要な水。
雨が少なく太古の昔から水不足に苛まれていた讃岐の地では、金毘羅(クンピーラ神)信仰、水神、龍神信仰が盛んである。
クンピーラ神は、インドのガンジス川にいるワニを神格化したワニ神。
讃岐の琴平町 象頭山の中腹に鎮座する金刀比羅宮は日本全国に600社あると言われる金刀比羅神社、琴平神社、金比羅神社の総本宮。
明治時代の神仏習合前までは、金毘羅大根と呼ばれた。
この金毘羅信仰の起源は、インドにルーツを持つ出雲族がこの地にもたらしたワニ神クンピーラを祀ったのが始まりであると推測する。
●私は、静御前の最期の地である静薬師を訪れた際に偶然立ち寄った香川県木田郡三木町にある和爾川賀波神社裏の神域に惹かれ、「祭神の豊玉姫がカメに乗って屋島にたどり着き、川を遡ってワニに乗ってこの地にやって来た。」と言う社伝から調査を開始した。
そこから屋島の鵜羽神社、金毘羅(クンピーラ)信仰、讃岐一帯の水神、龍神信仰、そして金刀比羅宮に祀られる大物主神から出雲族へとたどり着いた。
鰐河神社、和爾賀波神社に屋島から川を遡ってワニに乗ってやって来た国津神 豊玉姫(神格: 鰐神、龍神、巫女)の姿のベースは、インドのガンジスを神格化した水神の女神ガンガー、そしてガンガーの乗り物(ヴァーハナ)は、ワニのクンピーラが起源であると推測する。
(記紀に出てくる鰐、和邇は、海人、船、サメ等、解釈が分かれる。)
インドにルーツを持つ出雲族の一団は、勢力範囲を広げる過程において、中国地方から瀬戸内海を渡り、屋島にたどり着いたと推測する。時代は、紀元前、縄文時代。その屋島から宮を置く聖地を探し、三木町を経て、琴平町までやって来て象頭山に神気を感じ、讃岐平野一帯を見渡せ朝日が拝める場所に敵地だと感じたのであろう、ここに行宮を置いて讃岐一帯を治めクンピーラ神を祀った。
ワニ神(クンピーラ)の信仰は、蛇神信仰や龍神信仰へと変わり広がっていった。
●三木町の和爾賀波神社の近くには静御前が最期をとげた静薬師があり、お墓がある。静御前は、京都の神泉苑で後白河法王を前に、雨乞いの舞を踊り、雨を降らせた巫女。母親の磯禅師が東かがわ市大谷の小磯出身だったため、京都から讃岐へと移ってきた。
また、卑弥呼説のある巫女 倭迹迹日百襲姫(ヤマトトヒモモソヒメ)は、高松市の田村神社、船山神社(元は宮を置いた船岡山にあった。船岡山古墳)、東かがわ市の水主神社に行宮を置き、地元の稲作、水路開拓の指揮をとっていた。水神として祀られている。
↓ 讃岐の一の宮 田村神社の主祭神 倭迹迹日百襲姫
讃岐には、金毘羅(クンピーラ神)、女神ガンガー、倭迹迹日百襲姫、豊玉姫、静御前らが祀られていることになる。
↓ 和爾賀波神社と静薬師。
↓ 屋島西町にある鵜羽神社の祭神は天津神 ウガヤフキアエズだが、本殿横になぜか出雲系国津神の大己貴命(=大国主命)も祀っている。
↓ 豊玉姫(神格: 鰐神、龍神、巫女)
↓ ガンジス川を神格化した女神ガンガー(シヴァ神の妻)。ワニのクンピーラに乗っている。ワニ神は古代エジプトにも見られる。
↓ セベクは、古代エジプト人がナイル川に深く依存していたために非常に恐れられたことから、鰐(クロコダイル)が神格化された強大で畏怖される神。
漁や農耕、移動などにナイル川を利用していたエジプト人は、鰐とナイル川の神セベクに祈れば、セベクが自分たちを鰐から攻撃しないよう保護するだろうと望んでいた。
↓ 三木町から金刀比羅宮のある琴平町一帯にある金刀比羅神社、琴平神社、金毘羅神社。
●実は、この讃岐で祀られている水神が邪馬台国の卑弥呼に繋がっていく。
続く
🟣出雲王国とヤマト政権
●出雲王家末裔の口伝書「出雲王国とヤマト政権」によると、出雲族は、およそ3500年前にアーリア人の侵略に遭い、クナ王国のクナト王に率いられて中央インドからシベリアを経て日本へ移住してきたドラビダ人の集団である。
この出雲王家末裔の口伝書の内容を紹介した動画を集めてみた。
●出雲王国
●出雲の秘密結社の謎 】大国主の正体と、出雲の秘密結社
●出雲口伝 ↓
https://note.com/ai_auwa/n/n4fc9c6acb128
●【大国主子孫の口伝】神武は7人いた【天孫族が隠したい歴史】系譜の奪い合い【勾玉の用途】〜古書から日本の歴史を学ぶ〜
🟣香川のワニ信仰1-8
【香川県のワニ信仰2】金毘羅(こんぴら)さんはワニの神様! 祭神の大物主神は大国主神で大黒天の起源はシヴァ神! 象頭山に鎮座し境内にゾウの像! インドから移住してきた出雲族が支配!
【香川のワニ信仰3】香川のワニ信仰(水神)を追う! 高松市田町商店街の琴平神社(祭神:大物主神、蛇神、水神、雷神。元は金毘羅大権現=インドのワニの神様クンピーラ神)!
【香川県のワニ信仰4】高松市屋島 鵜羽神社(うのはじんじゃ)は神武天皇の父が生まれた場所! 軒下の木鼻はゾウの彫刻! 境内遺跡から製塩用の「炉」や1-7世紀の土器片も発見された!
【香川県のワニ信仰6】インドのワニ神 クンピーラ(金毘羅)に乗った女神ガンガーとは? 三木町の鰐河神社と和爾賀波神社の祭神 豊玉姫はワニに乗ってやって来た!
【香川県のワニ信仰7】出雲族はいつ頃、なぜインドから出雲に来たのか? ドラヴィダ人とは? DNA鑑定は? 他の伝承には出雲族の移住について残っていないのか?
【香川県のワニ信仰8】金刀比羅宮の祭神 大物主神の正体は? 出雲族が象頭山に行宮しワニ神クンピーラを祀ったのが起源で、そこが琴平神社になったのではないか?