※2022/6/2 追記
昨日よく見なかったので今朝通る時、再度、高松市田町の琴平神社に行き軒下を見ると木彫りのゾウがいた😃
高松市の八栗寺内の歓喜天(ガネーシャ)を祀る聖天堂、屋島の鵜羽神社にもゾウ。一昨年、滋賀県長浜市の大通寺訪問時にも軒下に象をみた😃
●田町の琴平神社のゾウ
●高松市八栗寺内 聖天堂のゾウ
2022/6/1
高松市の田町商店街の氏神 琴平神社を訪問😃
観光通りに面し、田町商店街の交差点近くに鎮座する。
普段は通りから見える蛇像が気持ち悪く(爬虫類が苦手なので)中に入るのは避けていたのだが、最近、出雲族系 [国津神:縄文系] 神社に縁があると言うか、呼ばれて行くことになってしまうのだ。
先々週、京都に行ったときもどこに行くか決める過程では未訪問の宇治の平等院か醍醐寺、久しぶりに伏見稲荷神社を考えていたのだが、一緒にいく方が出町柳駅近くの双葉の豆大福とコラーゲン補給のために一乗寺の「極鶏」で鶏白湯ラーメンを食べに行きたいということで出町柳駅近くの下鴨神社に久しぶりに行くことになった。
後で知ったのだが、賀茂氏には天神系、
地祇系賀茂氏(三輪系氏族)、備前鴨(加茂)氏と3系統あるようだ。
裏天皇と言われる上賀茂神社の賀茂氏の元の拠点は、奈良県の葛城。
奈良県の御所市にある一言主神社と鴨神社に行ったことがある。
葛城から京都へ移動し、上下賀茂神社に鎮座し天神系とされているようだが、大元は、出雲系ではないだろうか。
賀茂氏は行者で山岳信仰しており、出雲系と類似する。と言うか出雲系ではないかと考える。上下賀茂神社は山を御神体(上賀茂神社は神山、下鴨神社は御蔭山)とし、磐座を祀る。これは出雲系の特徴だ。天皇家との関係性をよくするために何かが書き換えられているのかもしれない。
出雲系の大物主神を祀る金刀比羅宮が鎮座する象頭山は修験道の山で天狗も祀る。
香川県高松市の八栗寺が鎮座する五剣山も修験道の山で中将坊と言う天狗を祀り、五剣山の峰や中将坊堂横には蛇像がある。
●話しを高松市の田町の氏神 琴平神社に戻すが、主祭神は、大物主神、その他、蛇神、水神、雷神。
境内には蛇像があり、願い事がある方向に蛇を回し拝むと願い事がななうと言う由緒。
実は、今朝、7:30ごろだったが、この神社に行って境内で写真を撮っているとサラリーマン風の方が参拝に来られ蛇像を回してかなり長い時間、10分くらい拝殿の前で拝んでおられた。
その間、わたしは境内の外にでて近くのベンチに腰掛けて待っていた。
恐らく相当大事な商談があるのだと推測する。
●境内には、金毘羅大権現の常夜灯があった。
金毘羅コンピラ)は、元々、インドのガンジス川のワニを神格化したクンピーラ神の漢訳語。
クンビーラはガンジス川を司る女神ガンガーのヴァーハナ(乗り物)でもあ
ることから、金毘羅大権現は海上交通の守り神としても信仰されてきた。
●出雲の大国主命の末裔の富家の口伝では、出雲族は、今から3500年以上前、アーリア人の侵攻を受けシベリアを経て、北海道にたどり着き日本海を南下し、砂鉄の取れる出雲に移住してきたドラヴィダ人である。彼らは縄文人で、ヤマト言葉はドラビィタ語と類似する。この出雲族のインドからの移住については、九州の宇佐八幡宮の社家、宇佐氏(宇佐公康さん)の口伝にも残っている。
インドにルーツをもつ出雲族は、ヒンズー教の影響を受けており、蛇信仰を持つ。ワニは日本では、蛇型となる。
出雲大社は龍蛇信仰、三輪神社は蛇信仰。
香川県木田郡三木町には、祭神(豊玉姫)がワニに乗って来たと社伝に残る和爾賀波神社と鰐河神社がある。
この社伝は、瀬戸内海を渡ってやって来た出雲族の一行が新川、或いは鴨部川(かべがわ)を遡って和爾賀波神社、鰐河神社にたどり着いたことを指していると推測する。
気になって、この琴平神社を訪問した後、鰐河神社の近くを流れる新川の上流に位置する屋島の鵜羽(うのは)神社へ行ってきた。
●鵜羽神社の軒下の木鼻はゾウ
この鵜羽(うのは)神社の近くに新川があり、伝承では、ここで豊玉姫が神武天皇の父 ウガヤフキアエズを産んだとされる。
この豊玉姫の話しは鵜羽神社から見える瀬戸内海に浮かぶ男木島でも同じ伝承が残っており、豊玉姫神社が男木島には鎮座する。
ウガヤフキアエズを産むところを見てはいけなかったが夫にのぞかれてしまい豊玉姫は去ってしまう。
鰐河神社の伝承は、豊玉姫がワニに乗り新川を遡ってやって来たとあるから、この鵜羽神社から来たのだろう。
ちなみにもう一つの和爾賀波神社の伝承では、豊玉姫はワニに乗って鴨部川を上ってきた。
考えてみると、鴨部とは賀茂氏が住んだ土地のこと。地図上で、探すと鴨部神社もあった。賀茂氏も出雲系。和爾賀波神社の名前に賀茂氏の賀がはいっている。
推測するに、出雲から瀬戸内海を渡ってきた大国主命の一行が新川と鴨部川の両方から三木町の鰐河神社と和爾賀波神社にたどり着いたのか。
或いは、先に鰐河神社にたどり着き、遷宮のような形で神社を移動させたのだろう。
●まだ調査しないといけないが、奈良県天理市を拠点とした和邇氏と奈良の葛城を拠点とした賀茂氏の関係。和邇氏の古墳である櫛山古墳は双方中円墳であり、高松の岩清尾古墳群の猫塚古墳等かなり数が限られる。同族の人が作ったのかもしれない。
また今日行って見た感じでは、新川は新しそうな感じがした。新川の歴史も調べる必要がある。二級河川の鴨部川は大昔からあったであろう。
瀬戸内海を渡ってきた出雲族の一行は、水不足に悩むこの辺り一帯に水神のワニに乗った女神 クンピーラ神(コンピラ)を祀ったのではないか。
●田町の琴平神社の創建は、1770年(明和7年)と江戸時代だから新しい部類の神社だ。以前の名称は、小田裏金毘羅大権現だった。出雲族が、もたらしたワニのクンピーラ神の信仰は、金毘羅に形を変えて今でも蛇神信仰として残っている。
●ガンジス川のワニを神格化したクンピーラ神。日本では金比羅(コンピラ)に漢訳された。ワニは日本では蛇型となる。インドにルーツを持つ出雲族の出雲大社は龍蛇信仰、出雲系の三輪神社は蛇信仰。
●高松市田町の氏神 琴平神社境内にある蛇の像。願い事がある方角に蛇を回転させて参拝すれば叶うと由緒にある。
●鵜羽神社軒下の木彫りのゾウ。高松市の八栗寺内にある歓喜天(ガネーシャ)を祀る聖天堂の軒下にもゾウが見られる。一昨年、滋賀県長浜市の大通寺の軒下にも木彫りのゾウを見た。
●高松市田町商店街近くの琴平神社正面
●社務所の窓口
●隷書で書かれた琴平宮
●拝殿
●由緒
●蛇像: 蛇信仰は出雲族の特徴。
●社務所
●鳥居の裏から観光通りを望む
●境内
●境内の外から撮った写真
●金比羅大権現の常夜灯
●琴平神社軒下 木鼻 木彫り象
◼️香川県のワニ信仰1〜4
【香川県のワニ信仰2】金毘羅(こんぴら)さんはワニの神様! 祭神の大物主神は大国主神で大黒天の起源はシヴァ神! 象頭山に鎮座し境内にゾウの像! インドから移住してきた出雲族が支配!
【香川のワニ信仰3】香川のワニ信仰(水神)を追う! 高松市田町商店街の琴平神社(祭神:大物主神、蛇神、水神、雷神。元は金毘羅大権現=インドのワニの神様クンピーラ神)!
【香川県のワニ信仰4】高松市屋島 鵜羽神社(うのはじんじゃ)は神武天皇の父が生まれた場所! 軒下の木鼻はゾウの彫刻! 境内遺跡から製塩用の「炉」や1-7世紀の土器片も発見された!