◼️ガチンコとは?
ガチンコは、大相撲やプロレスにおける「真剣勝負」を意味する隠語。
同義語はガチ、シュート(英語: shoot)、セメント、ピストル。
反対語は「八百長」、大相撲においては「注射」、プロレスにおいては「ケーフェイ」、「ワーク」などと呼ばれる。
◼️ガチンコ
本来は相撲界の隠語で、語源は力士同士が激しく立合いを行った際、「ガチン!」と音がするところから、真剣勝負を表す隠語として使用されるようになった。
八百長とは縁のない力士のことを、俗に「ガチンコ力士」と呼ぶ。
1950年代に力道山が角界からプロレス界に身を投じて以降、大相撲の慣習・文化が多数取り入れられた日本のプロレス界においても、同様の意味で用いられるようになった。
◼️セメント
ガチンコと同義。
語の由来は接着剤「セメント」が「ガチガチ」に硬いことからなどとされているが定かではない。
◼️シュート(英語: shoot)
アメリカで誕生したプロレスの隠語であり、カーニバル(祭礼)の射的にその由来がある。
シュートを表すジェスチャーである人差し指と親指を立てたハンドサインは「シュート・サイン」、または「シューティング・サイン」と呼ばれ、即ち拳銃を模したものである。
日本のプロレス界でも1980年代後半から1990年代にかけてこの用語が使われ始め、真剣勝負を意味するガチンコやセメントとの類語・同意語として広く普及した。
なお、シュートを行えるレスラー(プロレスの選手)を「シューター」や「フッカー(hooker)」と呼ぶ。
かつてダニー・ホッジが「キレると何をするかわからない」という悪癖から稀代のシューターとしてレスラーの間で恐れられていた。
用語の使い分けとしては、試合内容についてはガチンコ、リング外での本気の仕掛けをシュートと呼ぶ場面がしばしば見られるが、明確には使い分けられていない。
アメリカではリング内外どちらもシュートと表現する。
語句としては「シュートマッチ(セメントマッチ)」「シュート(セメント)を仕掛ける」などが一般的用法である。
◼️ピストル
女子プロレスではピストルと呼ぶのが一般的である。
これは全日本女子プロレス創始者である松永高司が提唱したものである。
◼️19:00辺りからピストルの話しが語られる。
◼️マッチメイク(Match Make)とは、格闘技において対戦カードを決定すること。
特にプロレスの場合は、その意味に加えて、試合進行のシナリオ、筋書き(ブック)を作ることも含まれる場合が多い。
◼️プロレスのマッチメイクとは?
プロレスの興行においては、マッチメイカーと呼ばれる人間が対戦カードを決める。
また、この場合の試合の大まかな流れや結末も決定する(一般的に「台本」があるとよくいわれるが、ミスター高橋の著作本によれば、実際には台本で詳細を定めているわけではなく、おおまかな内容を口頭で打ち合わせる)。
たとえば10分経過のアナウンスが流れたら、AがBをキックでKOする、などである。
またマッチメイクは試合のみならず、リング外での筋書き(アングル)の作成を指すことがある。
記者会見場での乱闘のタイミング、場外での襲撃、挑発合戦の方向性(~の形式で決着を着ける)などが代表例である。
マッチメイカーのシナリオが、その団体の話題性や集客力に直結するため、複数のマッチメイカーによる合議制を敷いたり、外部の脚本家に依頼する団体もある。
故に時勢を見誤ったマッチメイクは興行そのものを窮地に追いやるほどの危険が伴う。
◼️ブックとは?
ブックはプロレスの試合における段取りや勝敗の付け方についての台本のこと(なお照明、音響、撮影係等のスタッフ用の興行進行台本はこれとは別の物)。
この台本を考案、作成する人間を「ブッカー」または「マッチメイカー」と呼ぶ(ただしbookerのbookは「出演契約を取る」という意味のbookであり「脚本家」という意味ではない)。
ブッカーはリング外での筋書き(アングル)及び試合展開や決着方法についての台本を考えてレスラーはそれに合わせた試合を行う。
勝敗以外の詳細な試合展開については、試合を行うもの同士の裁量に任されることが多いと言われ、口頭での打ち合わせによるものとされる。
実際に本があるわけではなく、それでも力学に変動のある様式を岡村正史は「ジャズのアドリブ演奏」に例えている。
基本的に試合展開や決着方法に関するブックは当事者以外には知らされないとされているが進行や演出の都合上の音響、撮影スタッフに伝達されることがある。