■香川せとうち地域通訳案内士 -面接試験の内容は?雰囲気は?体験レポート-(最終更新日: 2019.3.27)

🔷2018年面接試験体験レポート:

・今後、香川せとうち地域通訳案内士の研修を受講される方々にとって少しでも助けになればと思い、面接試験後に書き留めて置いたメモをもとに面接試験の体験記を書かせて頂きます。

面接試験では、面接官が「香川県を訪れた外国人観光客」という想定で、受験者は、与えられたテーマを題材として外国語で観光案内を行います。

2018年度の面接試験では、プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力、ホスピタリティ、そして語学面では、文法及び語彙能力、発声及び発音能力が各20点、合計100点満点で評価されました。

プレゼンテーション能力: 20点

コミュニケーション能力: 20点

ホスピタリティ: 20点

文法及び語彙能力: 20点

発声及び発音能力: 20点

合計: 100点

私は、これまで趣旨は違うかもしれませんが、数百名に対して採用面接をしてきた経験がございますので、面接官の立場と言う観点も交えながら書いてみたいと思います。

下記の内容は、あくまでも、わたくし個人の主観であり、参考情報程度に読んで頂ければと思います。拙い文章で申し訳ありませんが、しばしの間、お付き合い下さい。

目次:

1、面接日時

2、面接場所

3、受験外国語

4、入室してから面接試験のやりとり

5、自己紹介について

6、プレゼンテーションで選んだ3つのテーマは?

7、プレゼンテーション

8、質疑応答

9、総括、反省点

10、面接の時間配分

11、プレゼンの原稿について

12、中国語グループ現場研修講師

1、面接日時:2018年10月13日(土) 15:20~15:30

2、面接場所:香川県庁

3、受験外国語:中国語

4、入室してから面接試験のやりとり:

・面接官A:50代~男性。研修時の講師の方。

・面接官B:30代~女性。研修時の講師の方。

両名とも現場研修時に大変お世話になったベテラン通訳案内士の講師の方でした。面接ですので、最初は緊張感のある雰囲気でしたが、既知の方でしたので、緊張もすぐに解け比較的スムーズにコミュニケーションができたかと思います。威圧的な面接試験ではなかったです。

入室後はすべて受験外国語でのやりとりとなります。緊張していてもスマイルとアイコンタクトは忘れずに。実際の現場で外国人のお客様からお金をもらってガイドをするという心構えで臨むべきでしょう。ということは、自分がガイドする内容、自分が提供するサービスに対して自分がお客さんの立場なら満足してお金を支払うのか、が成否のひとつの判断基準でしょう。語学力が少々足りなくても誠心誠意、相手の為につくす態度で受け答えすれば、その姿勢は伝わると思います。面接ではホスピタリティも採点されます。

私:您好。

A:你好。请坐,把你的手提包放在前面的椅子上。

私:好的,谢谢。

A:首先用一分钟自我介绍一下。

私:好的。我叫—-。

以下、自己紹介内容省略。

 

5、自己紹介について:

面接試験の当日に配られた手順書にて、30秒から1分間で通訳ガイドが初めてお客様と接するように自己紹介をするということを知ったため、控室で待っている間に自己紹介の内容を考えました。

しかしながら実際の面接では、自己紹介が早く終わってしまい「まだ、20秒ある」と言われてあせり、「今日は快晴で気持ちがいい、きっと面接の結果もいいだろう。」などとわけのわからないことを言ってしまいました 汗。

しかしこの発言は失敗したと後で反省しました。なぜなら、この面接試験は、面接官の方は香川県を訪れた外国人の観光客という設定で、実際のガイドの場面を想定して会話のやりとりをする必要があるからです。

自己紹介のときには、場の雰囲気を和ますためにもスマイルで軽いジョークを言って笑いをとったほうが良いでしょう。面接官もそのほうが面接を進めやすいのです。実際のガイドの場面でもアイスブレークは非常に大切です。

 

6、プレゼンテーションで選んだ3つのテーマは?

・面接試験の手順とプレゼンテーションのテーマ36個については、下記のページをご覧ください。

■香川せとうち地域通訳案内士試験 -面接試験で問われた36個のテーマとは?-

自己紹介のあと、左手の机に伏せて置かれているゼネラルトピックのカード12枚の中から1枚、ローカルトピックのカード24枚の中から2枚を取り、その3枚の中から1つのテーマを選び、面接官に見せるように指示がありました。そしてすぐにプレゼンテーション開始の合図がありました。

私が引いたテーマは、ゼネラルトピックのほうが、「明王」、ローカルトピックのほうが、「四国村」と「讃岐三白」でした。 「明王」は準備していなかったため、速攻で除外、「讃岐三白」も準備していた内容では話しの膨らみに欠けると思い、プレゼンテーションのテーマとして「四国村」を選択しました。「四国村」なら準備していた「屋島」と「讃岐うどん」を絡めて説明できるので、プレゼンの体裁は保て、プレゼン内容の質疑応答にも答えられるだろうと考えました。

 

7、プレゼンテーション 2分間:

・選択テーマ: 四国村

下記は、面接では、このような内容のことを話したであろう概略です。

四国村は、江戸時代から明治時代の四国の民家をみることができる屋外博物館。

四国村是露天博物馆。在这里您可以看各种各样的四国的老房子。

四国村は、香川県高松市の北東に位置する屋島のふもとにある。

高松駅からだと屋島駅まで電車で約15分。屋島駅から徒歩で10分くらいの場所にある。

2017年、屋島への訪問客数は50万人だった。

歴史としては、1976年開館、42年の歴史がある。四国村1976年开始营业。有42年的史。

特徴として、四国村の中には、様々な四国各地方の民家、砂糖や醤油作りをした建物、異人館、農村歌舞伎の舞台などがあり、農村歌舞伎の舞台では、定期的に歌舞伎やコンサートなどが開催されている。

2002年、四国村内に安藤忠雄設計の美術館と庭園が開館した。

四国村里有日本有名的 建筑jianzhushi安藤忠雄 anteng zhongxiong 设计sheji的美术馆和庭园tingyuan

幼少のころ、夏の暑い日に両親と四国村を訪れて汗を大量にかきながら歩いて回った。四国村の入り口付近にある「わら家」という有名な讃岐うどんの店でざるうどんを食べたが、本当にコシがあり、最高に美味しかった。忘れがたい夏の思い出だ。

●この辺りで2分間経過のブザーがなったので、締めに入った。

今後も海外からより多くの観光客の方が訪れて、愉快な時間を過ごし、一生の思い出を作ってほしい。 また、香川県にいる間に是非、讃岐うどんを試してください。

8、質疑応答(5~6分間):

だいたい下記のような質問内容だったかと思います。

・先ほど、讃岐うどんの話しがあったが、 熱いうどんと冷たいうどんの違いは何か? また、汁があるうどんと汁がないうどんの違いは何か?

・讃岐うどんと稲庭うどんの違いは何か?

・高松市内で観光するならどこを勧めるか?

栗林公園の説明をした。

・栗林公園を勧める理由は? 理由の1つとして、ミシェランガイドで3つ星という旨を言うと面接官Bの方がメモっていた。採点にプラスになったのかどうかは不明だが??

・栗林公園の歴史は? 約400年の歴史、松平家の別邸、建てた目的は、客人を接待するため、などを答えた。

・香川県には円錐の形をした里山があるが、なぜそのような形をしているか(このような内容のことを聞いているのだろうと思った)?

この質問内容はよく分からなかったので、下記のように答えた。

「これはいい質問です。確かな答えが不明ですので調べて回答します。確かに香川県には讃岐富士と呼ばれる飯野山のような円錐形をした山が多くあるが、なぜこのような形をしているか理由ははっきり分かりません。 所以我查一下后马上给您说明。 我会给您我的手机号码。如果您有别的问题的话,随时您可以给我打个电话。我24个小时可以接您的电话。」

・もう一問、地形か何かに関する質問があったが記憶にとどまらず。ただ質問の内容もはっきりしなかったし、答えも分からなかったので、「調べて、すぐに回答します。这个问题也很好。我查一下,尽快给您回答。」と答えた。

・瀬戸内海で海鮮を勧めるなら何か?

「瀬戸内海の魚、オリーブハマチを勧める。最近、人気が出てきている。」と回答。

9、総括、反省点:
・全体を通して、正しい発音ができない語が多いことを反省=>発音の勉強やり直しが必要と痛感。 松平家の単語のど忘れ(すぐに思い出したが)、歌舞伎とハマチの発音など面接官Aの方が助け船を出してくれる場面があった。 面接官Bのかたは、評価、採点をしていた模様。

恐らく選ぶプレゼンのテーマによって面接官Aの方とBの方の担当分けがあったのかもしれません。 空海、善通寺、四国88か所、お接待、明王、根香寺、金刀比羅宮、鳥居などの寺院や神社関係は面接官Bの方のご担当だったのかもしれません。

・早く話しすぎた感がある。会話のスムーズさとテンポを重視しすぎたため、もう少しゆっくりと話せば良かった。

・自己紹介の準備不足。時間が余ってしまい追加した内容が適切ではなかったと反省。

・プレゼン、回答にユーモア、ジョークが足りなかった。

・プレゼン後の質問は、矢継ぎ早にどんどん質問されたので、テンポよくポイントを押さえて答える必要があった。

・面接で大切なコミュニケーションは上手くとれて楽しめたと思う。分からなくても黙ってはいけない。「正確な回答がはっきりしないので、調べてすぐに回答する」などと言えばよいと思う。黙れば助け船を出しにくい。また、自分は会話の流れを重視して、上手く流れているテンポが途切れるのが嫌だったので、一度聞いて質問の意味が分からなければ聞き返すことはしなかったが、やはり聞き返して確認したほうがいいのだろうと思う。2度ほど「查一下、調べます」のフレーズを使ったと思う。

・入室後から退室するまで一挙手一投足が評価されると考えたほうがいいでしょう。 服装、会釈、スマイル、引いたカードをもとの場所にかえしましょうかと言う心遣い、座っていた椅子を整える、最後にお礼を言って深く礼をする、退室する際のドアの締め方、最後の印象というものは非常に大事です。 一事が万事ですので、普段から自己の振る舞いには気を付けておきましょう。

 

10、面接の時間配分:

30秒~1分間:自己紹介

30秒:プレゼンテーション準備

2分間:プレゼンテーション

30秒:プレゼンテーションの結論

5~6分間:質疑応答

所要時間:計 約10分間

 

11、プレゼンの原稿について

プレゼンのテーマである36個の単語をみてどう思われたでしょうか?

参考までに、私は、まず、日本語のパンフレットや関連サイトから各テーマについてキーワードを拾い出し、説明項目(何か?位置は?歴史は?特徴は?など)を決めて、その項目に沿って説明できるように自分の原稿を作りました。

次のステップとして、受験外国語で各テーマのキーワードを書き出して覚えました。また説明のためのキーフレーズ(決まり文句)もノートに書き出して覚えました。

説明項目と説明のためのキーフレーズは、テーマに関わらず共通しています。自分の説明し易い型を作り、キーフレーズにキーワードを当てはめていき、外国語の基本原稿を作りました。

その次のステップとしては、基本原稿にジョークや独自の情報、体験談、エピソードなどを加えて原稿を完成させ、2分で収まるように何度も実際に声に出して練習しました。

同様に、各テーマごとに30秒の結論についての原稿も作ればよかったのですが時間が足りなかったため、私は、全てのテーマに共通して使える締めの言葉を考えました。

 

余談ですが、面接官の方が知らない独自情報や地域情報を説明し、自分の土俵に持ってくるのも面接のひとつのテクニックかと思います。

 

ちなみに、あくまでも私見ですが、今回は、讃岐うどんを完璧にしておけば、多くのテーマに関連付けてプレゼンに使えたと思います。

あくまでも王道は、選択したテーマをメインにプレゼンすることです。しかしながら、緊張で内容をど忘れしてしまったり、準備不足などの理由により、選んだテーマだけではプレゼンの中身が情報不足になったり、時間が余ってしまう場合、少々強引にはなりますが、関連情報として讃岐うどんの説明にもっていくという方法です。これは苦肉の策、最終手段でしょうね。

例えば、城、神社、寺院、公園、博物館などの観光地の説明 ➕ 追加情報として、その近くに美味い讃岐うどん店があると勧め、讃岐うどんの説明をくわえるパターン。

また、香川県の魅力、香川県の食、土産というテーマに対し、讃岐うどんを説明するパターンなど讃岐うどんは、イマジネーションを働かせればほとんどのテーマに関連付けてプレゼンすることができるかと思います。

 

・讃岐三白→ 塩、砂糖、木綿(資料によっては米、或いは小麦)→小麦は讃岐うどんの材料 →讃岐うどんの特徴を説明

・香川の気候→温暖、雨が少ない→小麦作りに適している→ 小麦は讃岐うどんの材料 → 讃岐うどんの説明

・四国→ 四国4県の観光地と特産品 → 香川県の特産品 → 讃岐うどんの説明

・弘法大師 →うどんは空海が唐から持ち帰ったと言う説がある(注意: あくまでも一説です)→ 讃岐うどんの説明

・お接待→香川県ではお遍路の途中、お接待でうどんが出ることがある → 讃岐うどんの説明

・醤油→ 小豆島の特産のひとつ → 讃岐うどんの出汁にも使われる → 讃岐うどんの説明

・お正月→ 一般的な正月の説明 → 香川県では、毎年、全国年明けうどん大会というイベントが開催される。年明けうどんは、Wikipediaにも載っている → 讃岐うどんの説明

 

 

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