◼️リカちゃんとは?
リカちゃん(Licca-chan)は、タカラトミー(旧:タカラ)製の着せ替え人形玩具。
別称リカちゃん人形、フルネームは香山リカ(Licca Kayama)。
累計出荷数は2017年時点で約6000万体。人形玩具の域を超え、企業の広告キャラクターなどタレントとしても活動、公式Twitter・Instagramも開設している。
1966年、元々ダッコちゃん等のビニール玩具のメーカーだったタカラ(旧タカラビニール – 1966年)は、そのビニール加工のノウハウを生かして着せ替え人形市場への参入を計画していた。
当初は米マテル社のバービーや、米旧アイデアル社のタミー等の他社の着せ替え人形用の、子供が持ち運びできるドールハウスを企画していたが、既存の人形のサイズに合わせると、ハウス自体のサイズが相当大きくなることが予想された。
これが日本の住宅事情や子供の持ち運びに適さないとして根本的に企画が見直され、日本の事情に見合った大きさのドールハウスと、それに合ったサイズの独自の着せ替え人形として1967年に企画・開発されたものが本項のリカちゃんである。
企画にあたり、日本の少女たちがより身近に感じられるようなファッションドールというテーマが掲げられ、小学生という設定と、小さな女の子の手の平の中に収まる身長21cmという大きさと、当時流行していた少女漫画のヒロインのような顔立ちが採用された。
漫画家の牧美也子が発売当時の広告のイラストを担当し、広告には「牧先生監修」という表記がされていた。
「リカちゃん」という名前は月刊少女漫画雑誌「りぼん」の1967年7月号誌上の一般公募で決定されたことになっているが、実際には発表号をずらして、読者でなくタカラ側が命名した。
日本人でも外国人でも通用する名前をということでリカとなった。
親しみやすい仕様が日本の子供に受け入れられたことと、マテル社が生産拠点を他国に移して日本でのバービーの販売に力を入れなくなったという市場の追い風を受け、発売から2年後の1969年には日本での売り上げでリカちゃんがバービーを上回った。
その年の年末商戦でも他の人形を圧倒し、それ以降、事実上日本の着せ替え人形の女王として君臨しはじめる。
それ以前に売上トップを飾った着せ替え人形は、中嶋製作所(現ナカジマコーポレーション)の「スカーレットちゃん」とアイデアル社の「タミーちゃん」だった。
その後、何度か売上が低迷した時期もあった。
1993年から1995年まではバンダイの「セーラームーン人形」の売上が単年度でリカちゃんの売上を上回るものの、1996年には再び着せ替え人形売上のトップに返り咲く。
現在の日本でも「着せ替え人形のリカちゃん」の認知は極めて高い。
あまり人形に詳しくない人が他社の着せ替え人形も全て「リカちゃん」とひとくくりにしてしまうこともあるほどで、日本における着せ替え人形の代名詞と化している。
その高い認知から旧タカラ時代から現在のタカラトミーに至るまで、リカちゃんはメーカーのコーポレートアイデンティティ的キャラクターに位置付けられ、広報・宣伝の顔の1つとなっている。
また、可愛らしく親しみやすく家庭的なキャラクターイメージから、多くの企業や公共機関のCMキャラクターとして採用されている。
タカラ創業者の佐藤安太は、リカちゃんを米マテル社に売り込もうとしたことがあるが、担当者らに設定を説明し始めると「なぜ少女向けの人形に親が出てくるのか」と一蹴したという。
◼️記事「リカちゃんでんわ」が電話機の衰退を乗り越えて56年続く理由「いまだに月4万件!」
https://chanto.jp.net/articles/-/1004500
「もしもし私リカよ、お電話ありがとう」で始まる「リカちゃんでんわ」サービスは、2023年、55周年を迎えた。
◼️ユーザーを飽きさせない工夫は?
毎月、リカちゃんが話す内容を変えている。季節や日常の出来事を取り入れ、子供がリカちゃんと共通の話題を作れるようにしている。昼と夜で違う話ができる。
ときどきママや妹のミキちゃん、マキちゃんが電話に出るレアな回もある!
◼️タカラトミーの株価は?
https://www.nikkei.com/nkd/company/?scode=7867


◼️初代の人形

🔸リカちゃん人形の変遷


🔸計881個、総カラット数51.433カラットのダイヤモンドを身にまとった、約1億円相当の世界一豪華なリカちゃん「ファンシー ダイヤモンド・リカちゃん」

◼️タカラトミーのサイト
リカちゃんでんわの番号は?
https://licca.takaratomy.co.jp/tel/

◼️19年前のおもちゃ リカちゃんとおしゃべりできる!!
🔸実際にリカちゃん電話をかける