◼️藤波辰爾さんの数ある必殺技の中でも一番破壊力があり対戦相手の心を確実に折る技は歌だ。
◼️藤波辰爾さんのマッチョドラゴンとは?

「マッチョ・ドラゴン」は、1985年11月1日にリリースされた藤波辰巳のシングルレコード。
原曲はガイアナ出身のレゲエ歌手、エディ・グラントが1984年に発表した 「街角ボーイズ(原題:Boys in the Street)」である。
これに原曲とは無関係の日本語の歌詞を付けた上で藤波がカバー、自身の入場曲として使用した。
シングルレコードとして発売され、藤波の独特の声質と歌唱力の低さ、アニメソングを彷彿とさせる歌詞などが相まって「藤波が歌う奇抜な曲」としてプロレスファンの間で知られるようになる。
その後、1985年に『コサキンワールド なんでもねぇんだよゲベロッチョ』の人気コーナーだったコサキンソングとして取り上げられ、『電気GROOVE ビリビリ行こうぜ』や『スーパーFMマガジン』でも紹介されるなど、ごく限られたカルト的な評価ではあるがプロレスファン以外の層に対する知名度を高めた。
◼️その後
当初はボーカル入りのものを入場曲として使用していたが、後にインストゥルメンタル版に変更した。
数年後にCD版が発売される予定だったが、藤波本人が断ったため見送られている。
そのため最初に発売されたシングルレコード版が唯一のソフト化作品、入手も極めて困難という状態が長期間続いた。
しかし1999年、キングレコードから発売されたオムニバスアルバム「格闘音楽大全プロレスQ第5回 プロレス紅白」内の1曲として収録され、初めてCD化された。
同作以外では編曲者若草恵のオムニバスアルバム「若草恵 サウンドマジック 〜編曲美学〜」にも収録されている。
また、インストゥルメンタル版は権利元への問い合わせで音源の存在があきらかになり、2000年発売の「格闘音楽大全 プロレスQ777DX」にて初めて音源化がなされた。
2000年代に入るとインターネットの隆盛により、動画サイト等にこの楽曲を使ったMAD動画やMV本編がアップロードされ、若年層のプロレスファンにも認知される大きな原動力となった。
ケンドー・カシンが2004年頃にヨーロッパ遠征中、「マッチョ・ドラゴン」を入場曲に使用しており、2005年のG1 CLIMAXでも同曲で入場して会場を沸かせた。