◼️父の死に際し、戸籍謄本を取り寄せたことをきっかけに自分の先祖や先祖に関係する意外な人達の姿が次々と浮かび上がってきた。
それはまるで、これまで全く振り返ることのなかった先祖達がここぞとばかりに偶然を装いながら異例のスピードで、私に次々と情報を与え、そして様々な場所へと導いているようだ。
そして、それは現在も進行中だ。
●江戸時代〜明治の先祖達
江戸時代、森家は高松藩 松平家に仕える武士で普請役をしていた。さらに遡ると戦国時代の森権平(仙石久村)一族、そしてその森権平一族の先祖である佐田九郎左衛門となる。
この佐田九郎左衛門は姓を森に変え、阿波水軍の森氏の開祖となった。私の先祖は阿波水軍 森家の分家となる。
●江戸時代、代々、武士として高松藩に仕えた森義右エ門、その長男 喜平は私の高祖父になる。
高祖母は、讃岐と阿波の境にあった碁浦番所の役人を代々務めた庄屋の八田氏。
この阿波出身の高祖母は阿波浄瑠璃が上手かったと後年に大伯母が神戸新聞のインタビューで話している。
「碁浦番所 八田家文書」が文献にまとめられ徳島県立文書館や鳴門市立図書館で閲覧できる。
この番所には測量中の伊能忠敬や松浦武四郎らも立ち寄った。阿波秦氏。
●明治となり農家となった曽祖父 森虎太郎。曽祖母は旧家 永峰家から森家に嫁いできた。
永峰家の先祖は、戦国時代に黒羽城(くれはじょう)を居城とした永塩因幡守氏継(ながしお・いなばのかみ・うじつぐ)で、最期は応仁の乱に参戦し京都の相国寺で討ち死にした。その後、永塩一族は、帰農し姓を永塩から永峰へと変えた。
●曽祖父 虎太郎の妹は、江戸時代から代々、讃岐和三盆を製造する旧家 三谷家へ嫁いだ。
瀬戸内寂聴さんの父 三谷豊吉さん、祖父の三谷峰八さん、笠置シヅ子さんの実父 三谷陳平さんもこの三谷家の方達だ。
戦後初の東大総長となった東かがわ市相生村出身の南原繁さんは笠置シヅ子さんの後援会長だった。
これは笠置シヅ子さんの三谷家の祖父が漢学者で南原繁さんはその薫陶を受けた教え子だった関係からである。
笠置シヅ子さんは、生後間も無く大阪市福島の亀井家の養子となった。
ちなみに2023年秋から放送されるNHKの朝ドラは笠置シヅ子さんの生涯を描く「ブギウギ」である。
●森家の先祖と高松藩
●阿波水軍 森家と森権平(仙石久村)一族とは?
●讃岐和三盆と瀬戸内寂聴さんと笠置シヅ子さん
●大伯母の神戸新聞 インタビュー記事
●東かがわ市の黒羽城跡、黒羽神社、応仁の乱に参戦した永塩因幡守氏継の最期
●讃岐と阿波の境にあった碁浦番所の役人 八田氏と秦氏。八田家文書とは?
●父、西洋料理人として昭和天皇、皇族へ料理献上。石原裕次郎さんへクラブサンドイッチを提供。安部譲二さんとの意外な関係。