【TOEIC対策】各パート別の解き方と注意点! 2024年以降の試験傾向と対策は? TOEICに対する心構え。随時、追加更新中

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🔷TOEICに対する心構えと対策法!

◆パート7 (2024/11/17 受験後)


時間短縮には、一も二にも”一読即解力”が必要。一度英文を読んで内容を理解し、その内容を短期記憶に留めておく力。英文解釈力(語彙、文法、構文把握力)がモノを言う。特にボキャビルは重要。TOEICでも新しいテクノロジー系の語句は使われる。言葉は生きている。日本語でも新しい言葉がどんどん生まれているので学習する必要があるのと同じで、英語のボキャビルももはやライフワーク。

◆パート7 (2024/11/17)

当たり前だが普段からP1-P6を解いた後の疲れた脳と身体の状態と時間的プレッシャーの中でP7を解かないと本番での土壇場の解き方が身につかない!だから2時間の模試は必須。

◆パート4 (2024/11/17)

選択肢の文が長いものが多い為、先読みのリズムが崩れやすくなる。これは出題者側の先読み封じ込め作戦。

また、読まれた英文中の正解根拠箇所と正解肢の距離がある問題が増えている。

◆反応すべき語句を逃さない!(2024/12/8)

TOEICには回答を導く「反応すべき語句」がある。普段から数多くの問題にあたり、反応すべき語句をストックしておく。

反応すべき語句の例

パート6

文章挿入問題のカッコ後の英文の指示語(it / this / these / that / thoseなど) が正解の手がかりになることが多い。

パート2

情報のありかを言う選択肢は答えになりやすい。

Ask Peter.

Let’s check online.

パート2

I don’t know系の選択肢は答えになりやすい。 

I’m not sure.


パート7

ダブル、トリプルパッセージで設問に、
What can be concluded about ◯◯?
があれば多くの場合、クロスリファレンスが必要な問題。

パート3, 4, 7

逆接のbut、howeverに反応する。

逆接の後の文章が話し手/書き手が言いたいこと→狙われやすい。

unfortunatelyに反応する。

unfortunately の後の内容も狙われやすい。

パート7 annual

annual が文中に出てきたら、反応する。

We have an annual company picnic.

annualは、yearlyやevery-year、every yearに言い換えられて正解となる場合が多い。

下記のような言い換えが正解肢となります。

それぞれのニュアンス

  • We have an annual company picnic. 「annual」は「年ごとの」という意味で、最もフォーマルな表現。毎年恒例のイベントであることを強調したい場合に適している。
  • We have a yearly company picnic. 「yearly」も「年ごとの」という意味で、「annual」とほぼ同じ意味で使える。「annual」よりも少しカジュアルな印象がある。
  • We have an every-year company picnic. 「every-year」は「毎年」という意味で、頻度を強調したい場合に使われる。より口語的で、日常会話でよく使われる表現。
  • We have a company picnic every year. こちらは、「every year」が文末に置かれており、頻度を明確に示したい場合に適している。

◆TOEICで高得点を目指すには、英語力、TOEIC力、精神力(メンタル管理)を鍛える必要がある。

・TOEIC高得点 = 英語力 x TOEIC力 x 精神力(メンタル管理)

TOEIC力に関係してくる要素は、問題の癖や傾向、問題に対する慣れ、問題処理能力、TOEICに出る語彙や表現、言い換え表現/パラフレーズのされ方、ストーリー展開のパターンなど。

◆TOEICの試験問題に対峙するマインドセットは、”能動的であり、かつ楽しむべき”。受動的に問題を解かされているという感覚でなく自分から情報を収集する、ワクワクしながらどんなトピックがきて、どんなストーリーが展開し、どんなことを聞かれるのかを待ち構える感覚を持つ。

・問題を解く際に、感情移入する。当事者意識を持って英文を読む、聴く。自分ごととして捉える。自分がその立場に置かれたと仮定して問題文を読んだり、聞いたりすると場面のイメージもわきやすい。


・TOEICのマインドセット = 楽しむ x 能動的に情報収集

→ TOEICには実際のビジネスや日常生活で話しのネタになるトピックや実際の仕事の場面で英文ビジネス文書を書く際に非常に役に立つ語彙と表現が満載されている。それらを能動的に吸収する!

◆好きなパート、得意なパートを一つずつ増やしていく。最終的に全パートを好きになる → 全パートが得意になる。”好きこそものの上手なれ” “何事も好きでやっている人には敵わない” ”得意になれば好きになる”

◆リーディングセクションの時間短縮法は、悩む時間を最小限にすること(パート5で悩むことは時間のロス、潔さも戦略)、考える時間を短くすること。一度英文を読んで内容を理解し読み返さない英文解釈力をつけること(母国語だとTOEICの内容レベルの日本語は読み返さなくても理解できるはず)。 自分が問題を解く際に時間がかかっている原因を書き出し、そこを重点的に鍛える。

“一読即解” を当たり前にする。母国語レベルの読解力を養う。

◆TOEICでは解ける問題をより多く解いて”正解を積み重ねる”ことを意識する! 一つの難問に何分もかけて正解するより、自分が解ける問題をより多く正解する方がスコアが高くなる。

→ スコアアップ = 正解数の最大化 x 時間配分順守

◆TOEICは時間との勝負。気持ちの切り替えといさぎよさがスコアに大きく影響してくる試験。リスニングで正解に繋がる箇所を聞き逃したり、Part5で知らない語彙や表現が出てきても悩まず、気持ちをサッと切り替えて、引きずることなく次の問題に進む。

上級者にありがちなのが、一つの難問を意地になって時間をかけて解くあまり他の確実に正解できる複数の問題を時間切れで解くことができないケース。TOEICは”割り切り”も高いスコアを出す為の戦略!

“潔さはハイスコアにつながる重要戦略”

◆自分なりの時間配分と解き方の型(パターン)を言語化してノートに書いておき、普段から模試を解く際に活用する。問題に対し、自分の解き方を使い瞬時に反応できるよう体と頭に染み込ませる。

模試や本番のテストを受けて随時、気づいた点を追加、更新、進化させていく。

◆TOEICの各パートの自分なりの解き方の型と時間配分をノートに書き出し、頭の中で普段からイメージトレーニングしておく。また試験時間2時間のシュミレーションをしておく。

◆普段から英文を丁寧に正確に読む訓練を積む。初期段階では、Part7の文章を全文英文解釈し、単語、文法、構文理解を行う。英文を一度、読んで理解できる力を養うことが非常に重要。何度も読み返すようだと本番の試験では時間が足りなくなる。

代名詞は何を指すか、構文/文法の理解は正しいかを確認しながら読む。ディスコースマーカーを追う。

“精読の先に速読がある。まずは精読から”

◆TOEICの問題に出てくる英文を読んだり、聞いたりする際、出題者側が意図する内容と自分が頭の中でイメージする内容(妄想でない正解な理解に基づく内容)が一致しているかどうかで正答を選べる確度に差が生じる。

正解で丁寧な英文読解力が必須。

また、普段から、文章展開の型、正解根拠文と正解肢の言い換え/パラフレーズのされ方の癖、imply/suggest型問題の推測根拠をよく観察し、ノートにストックしていく。

imply/suggest型の問題は、「この内容からこの正解が導けるのか?」という正答根拠と正解肢に距離がある問題が増えつつあるので注意が必要。最近は文章中に正解根拠がなく状況から推測させる完全推測の難問も出題される。

◆ 無意識で間違った問題について、間違った思考回路と対策法を言語化してノートに書き出す。自分が疑いなく絶対正解だと思って間違った問題が一番やばい。→本番でも無意識に間違ってしまう。

“間違った問題は、スコアアップの為の多くの気づきを与えてくれる貴重な存在。正解した問題からよりも多くを学べるチャンス”

◆ TOEICはリスニング(Part3, 4) もリーディング (Part7) も

言い換え表現、パラフレーズが頻出するテスト! 

普段から言い換え表現とパラフレーズ、複合名詞、コロケーションはストックしておく!

◆LもRも読ませる文章量が増えている。時短する為に、定型の質問文は覚えておく、選択肢の共通部分は全て読まない、Part5の会社名などの固有名詞はいちいち頭の中で発音せずCompany A、Mr. Xなどに置き換えて記号ととらえる。

◆2023年以降、TOEICは難化した。その内容は、トピックの多様化(SDGs、リモートワーク、シェアライディング、ドローン、AI関連等)、単語・表現が難化、LもRも読ませる文章量が増えた。

2024年以降では下記のようなトピックが出題された。

●映画の撮影場所探し

●SDGs関係、環境問題 (ペーパーレス、人感センサー、ソーラーパネル)

●デジタル化

●農場、農業

●ゲーム

●Fitnessセンター、ジム

●PODCASTを上手くなるコース

●アニメーションの作成技術

●Cateringは毎回見かける。

●SNS、インフルエンサー

●医療分野、クリニック、歯科医

多様なトピックに対応する為に、日頃から関連語彙、背景知識を収集しておく。マーケティング関連の背景知識も知っておく。昨年くらいからPart7で、コーヒー豆関連の文章を何度か目にした。

その他のトピック: 映画撮影(ロケ地選定など)、テレビ番組、SNSのインフルエンサー

また、正解肢の根拠が微妙な問題(Part7のimply問題など)やTOEICのホワイトな世界観を揺るがすような内容の問題も出題されるようになった。

→ 満点獲得向けの難問問題集などで対応する必要があるが、やはり可能な限り本番の試験を受けて試験慣れすることが最善の対策。

→ TOEiCは過去の試験に出題された問題が再度、出題されることがある(リサイクル問題)。特にPart1のリサイクルは多い。

◆TOEICスコアの有効期限は2年間であると2024年4月に公式サイトで発表された。

◆2024年6月以降のTOEIC L&R公開テストから受験者の”パート別正答率”が出ると公式サイトで発表があった。説明を読むとPart7はSP、MP別で正答率が出る。しかし、正答率とスコアは完全に一致しておらずアビメとの照らし合わせが必要。

→一説によると、あなたの正答率ではなくて、あなたと同じスコア帯の人の正答率。

◆TOEICの目標スコア達成後の自分の姿を絵に描く。得られた有形/無形のモノは何か?

スコア達成後に得られる事柄(自信、ポジション、海外赴任、年収アップ、転職、就職、モテ度、周りからの目、社内評価、など)を言語化して実際に書き出す!


🔷TOEICの解き方と注意点!

🔸リスニング (Part1-4)

読まれる英文を脳内シャドーイング (口パクシャドーイング、サイレントシャドーイング) + 場面のイメージ化 をして短期記憶に残す!

※オーバーラッピングとは? → スクリプトを見ながら読まれた英文と同時に声を出して読む。

※普段から音読の練習をする際は、場面のイメージを浮かべる、気持ちを声に乗せて、腹から声を出す。

◼️Part1: 

●消去法を使う! →最近、特に有効

●Part1に出題される特殊な単語を普段から集めておく。

●写真で一番目立つ人や物が問われるとは限らない。窓から見える外の風景や部屋の隅に置いてある物が問われることもある。

●最近、写真を本当によく見ないと正解を選べない問題が増えた。

例: 2024/6/23の午後の試験で、建築途中の家が正解となる写真で建築中かどうかの判断がつきにくい問題が出題された。

●be being PP (進行形の受身形)は写真に人がいなければ、不正解だが、人がいなくても正解になりうる例外もある。

【例外】下記は人が写っていなくても正解肢になり得る。

be being displayed と be being cast

Items are being displayed on a shelf.

Shadows are being cast on the street.

●have/has been PP (現在完了形の受身形は人がいなくても正解になりうる。

◼️Part2:

●忘れることを防ぐために読まれる英文を頭の中で繰り返しながら自然な流れとなる選択肢を選ぶ。

●消去法を使う! → 最近は特に有効!

●文頭の聴き取りが命。最近は最後まで文章を聴き取らないと正解が選べない問題が増えた。

●間接的な答え、すかし、変化球、ストレートな回答から距離がある回答に注意

●I don’t know系は正解となることが多い。5W1Hの質問に対し、知らないという返事は不正解にしようがない。

●Ask Jorgensen. Let’s check online. など情報のありか、を答える選択肢も正解になる場合が多い。

●対策している受験生の裏をかくストレートな受け答えも最近、出題されている。例: Why〜 ? で聞かれて Because 〜 で答える、など。

●延期、キャンセルの選択肢は正解になりやすい傾向がある。

・It’s been postponed.

・My trip was canceled.

●設問に出てきた単語と発音がよく似た単語が含まれる選択肢はSound Trick で不正解の可能性が高い。

・department と apartments

・supplies と surprise


◼️Part3:

●先読みのリズムを維持する。

●質問文と選択肢を簡潔な日本語に訳し、脳内で一度イメージ化しておくと短期記憶に残りやすい。普段から英文を聴いたり、読んだりする際に場面をイメージ化する習慣をつけておく。

●登場人物の職業を問う問題で場面設定が難しく何の仕事をしているが連想しにくい問題が出題される。

●女性の仕事と男性の仕事という日本人的な先入観を、持たない。歯科医の受付をしている男性と歯科医の女性が登場する場合もある。

●上級者で聴きなれない単語が出て来たら人名や会社名の可能性を疑ってみる。

TOEICと言うテストでは出題者が、聴きなれない会社名や人名を意図的に使用し、受験者を惑わしたり、問題を解くのに時間がかかるようにしている。

●先読み時に、質問文と選択肢を短く訳し頭の中に一度イメージ化しておく(短期記憶に残す為)。問題文が読まれている間はマークせずに中指、人差し指、親指で答えを押さえておき、3問目の答えが分かった時点で素早くマークする。或いはマークシートにちょっとだけ印を入れておいてあとから塗り潰す。音声が流れている時は音声に集中した方が良い。(鉛筆を置いておいても良い。)

●図表問題でドンデン返しパターンの問題に注意。最初に答えと思われた答えが途中で別の答えに変わる為、最後まで問題文を聴く。

例: Aの部屋が良かったが、やっぱりBの横の部屋(C)が良い。

注意しなければならないのは、対策している受験生の裏をかいてドンデン返しがないパターンも多い。

●時短する為に、選択肢の共通部分は全て読まない。目を縦に動かして答えを選ぶカギとなる単語を見る。

●Part3, 4の選択肢は、動詞より名詞を追う。目を縦に動かして名詞に目を通す。頭の中に一度、イメージしておく。

◼️Part4:

●当事者意識を持って自分の事として問題文を聴く。

●先読みのリズムを維持する。

●質問文と選択肢を簡潔な日本語に訳し、脳内でイメージ化する!

●上級者で聴きなれない単語が出て来たら人名や会社名の可能性を疑ってみる。

●先読み時に、質問文と選択肢を短く訳し頭の中に一度イメージ化しておく(短期記憶に残す為)。問題文が読まれている間はマークせずに中指、人差し指、親指で答えを押さえておき、3問目の答えが分かった時点で素早くマークする。

●図表問題でドンデン返し型の問題に注意。最初に答えと思われた答えが途中で別の答えに変わる為、最後まで問題文を聴く。

●設問が、話し手か聞き手のことを聞いているのかをうっかり勘違いしないように注意する。

●設問を注意して読む! 職業や”次にすること”を問う設問において、SpeakerかListenerかを勘違いしないこと!

・パート4は問題文中の過去形+逆接(but、howeverなど)に注意! → 意図問題で問われる (例 : 公式問題集11-Test2の93番、84番)

・リーディングに限らずリスニングでも逆接の後の内容は重要!

🔸リーディング:

●Part5, 6は解く速度を重視し、Part7に回せる時間を増やす。

●Part7は設問文をよく読み、確実に正解数を重ねていく。速く解いても間違っていれば当たり前だがスコアは上がらない。あくまで正解数を増やす!

●リーディングセクションは時間配分が命。

Part5、6は10分以内。Part7の時間を増やす。

Part7: 55分

シングル 25分

マルチ 25問を30分

◼️Part5:

●まずは選択肢を見て、品詞問題なら秒殺、コロケーション問題も意味が通れば秒殺!

●Part5では、会社名や人名は読んでいたら時間がかかるのでいちいち読まない。 Mr. A、Ms.A、he、she、they、Company Aなどに置き換えて問題を解き進める。

◼️Part6:

指示代名詞、接続副詞、ディスコースマーカー、文書の流れに注意!

◼️Part7:

シングル: Part7で時間が足りない場合、シングルパッセージの後半の難しい記事問題は後で解き、先にマルチパッセージを解く。TOEICは難問も易問も同じ配点! 正解を積み上げるのが得策!

●マルチの文書指定問題(according to the email、advertisement、memo、等) 1文書を読めば解ける問題はクロスリファレンスなしで解ける。

下線部の語句の意味を問う問題もクロスリファレンスなしで解ける。

●文章挿入問題の文章は先に読んでおく。

🔹【TOEIC】リーディング問題の解答時間が足りない人向けの時短テクニック23選。 知らずに受験すると解答時間をロスしてしまう!

・note記事URL

https://note.com/redtiger/n/nb248418c08ae

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◼️プロフィール

モリヨシナリ

ビジネス英語講師

神戸生まれ。米国大学経営学部留学。東証1部大手エレクトロニクス企業にて海外営業職に従事。その後、香港、中国にて外資系商社の設立に参画し、副社長を経て顧問。シンガポールに2年、中国に12年間滞在。

現在、Bizconsul Office代表、海外ビジネスコンサルタント、英語講師、全国通訳案内士(英語・中国語)として活動中。観光庁インバウンド研修認定講師。四国遍路通訳ガイド協会会員。

2022年以降、ほぼ毎回TOEIC L&Rの公開テストを受験して最新の出題傾向を分析している。2年間の有効期限内の公開テストのベストスコアは、リスニングが満点、リーディングが485点。


◼️保有資格

【英語】全国通訳案内士、英検1級、TOEIC965点 (L満点)、国連英検A級、TESOL(英語教授法)、他

【中国語】全国通訳案内士、香川せとうち地域通訳案内士、HSK6級、他

【ツーリズム】総合旅行業務取扱管理者、国内旅行業務取扱管理者、国内旅程管理主任者、認定せとうち島旅ガイド(瀬戸内国際芸術祭2019公式ガイド)、他

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