【TOEIC対策】各パート別の解き方と注意点! 2024年以降の試験傾向と対策は?

🔹TOEICの解き方と注意点!

◆TOEICでは解ける問題をより多く解いて”正解を積み重ねる”ことを意識する! TOEICの配点は全問同じ配点! 一つの難問に何分もかけて正解するより、簡単な問題をより多く正解する方がスコアが高くなる。

◆TOEICは時間との勝負。気持ちの切り替えといさぎよさがスコアに大きく影響してくる試験。リスニングで正解に繋がる箇所を聞き逃したり、Part5で知らない語彙や表現が出てきても悩まず、気持ちをサッと切り替えて、引きずることなく次の問題に進む。

上級者にありがちなのが、一つの難問を意地になって時間をかけて解くあまり他の確実に正解できる複数の問題を時間切れで解くことができないケース。TOEICは”割り切り”も高いスコアを出す為の戦略!

◆自分なりの時間配分と解き方の型(パターン)を言語化してノートに書いておく! 模試や本番のテストを受けて随時、追加、更新、進化していく。

◆普段から英文を丁寧に正確に読む訓練を積む。初期段階では、Part7の文章を全文英文解釈し、単語、文法、構文理解を行う。英文を一度、読んで理解できる力を養うことが非常に重要。何度も読み返すようだと本番の試験では時間が足りなくなる。

代名詞は何を指すか、構文/文法の理解は正しいかを確認しながら読む。ディスコースマーカーを追う。

“精読の先に速読がある。”

◆TOEICの問題に出てくる英文を読んだり、聞いたりする際、出題者側が意図する内容と自分が頭の中でイメージする内容(妄想でない正解な理解に基づく内容)が一致しているかどうかで正答を選べる確度に差が生じる。

正解で丁寧な英文読解力が必須。

また、普段から、文章展開の型、正解根拠文と正解肢の言い換え/パラフレーズのされ方の癖、imply/suggest型問題の推測根拠をよく観察し、ノートにストックしていく。

imply/suggest型の問題は、「この内容からこの正解が導けるのか?」という正答根拠と正解肢に距離がある問題が増えつつあるので注意が必要。

◆ TOEICはリスニング(Part3, 4) もリーディング (Part7) も言い換え表現、パラフレーズが頻出するテスト! 

普段から言い換え表現とパラフレーズ、複合名詞、コロケーションはストックしておく!

◆LもRも読ませる文章量が増えている。時短する為に、定型の質問文は覚えておく、選択肢の共通部分は全て読まない、Part5の会社名などの固有名詞はいちいち頭の中で発音せずCompany A、Mr. Xなどに置き換えて記号ととらえる。

◆2023年以降、TOEICは難化した。その内容は、トピックの多様化(SDGs、リモートワーク、シェアライディング、ドローン、AI関連等)、単語・表現が難化、LもRも読ませる文章量が増えた。

多様なトピックに対応する為に、日頃から関連語彙、背景知識を収集しておく。マーケティング関連の背景知識も知っておく。昨年くらいからPart7で、コーヒー豆関連の文章を何度か目にした。

その他のトピック: 映画撮影(ロケ地選定など)、テレビ番組、SNSのインフルエンサー

また、正解肢の根拠が微妙な問題(Part7のimply問題など)やTOEICのホワイトな世界観を揺るがすような内容の問題も出題されるようになった。

→ 満点獲得向けの難問問題集などで対応する必要があるが、やはり可能な限り本番の試験を受けて試験慣れすることが最善の対策。

→ TOEiCは過去の試験に出題された問題が再度、出題されることがある(リサイクル問題)。特にPart1のリサイクルは多い。

◆TOEICスコアの有効期限は2年間であると2024年4月に公式サイトで発表された。

◆2024年6月以降のTOEIC L&R公開テストから受験者の”パート別正答率”が出ると公式サイトで発表があった。説明を読むとPart7はSP、MP別で正答率が出る。しかし、正答率とスコアは完全に一致しておらずアビメとの照らし合わせが必要。

→一説によると、あなたの正答率ではなくて、あなたと同じスコア帯の人の正答率。

◆TOEICの目標点達成後の自分の姿を絵に描く。得られた有形/無形のモノは何か?


🔸リスニング (Part1-4)

読まれる英文を脳内シャドーイング (口パクシャドーイング、サイレントシャドーイング) + 場面のイメージ化 をして短期記憶に残す!

※オーバーラッピング:スクリプトを見ながら読まれた英文と同時に声を出して読む。


◼️Part1: 

●消去法を使う! →最近、特に有効

●Part1に出題される特殊な単語を普段から集めておく。

●写真で一番目立つ人や物が問われるとは限らない。窓から見える外の風景や部屋の隅に置いてある物が問われることもある。

●最近、写真を本当によく見ないと正解を選べない問題が増えた。

例: 2024/6/23の午後の試験で、建築途中の家が正解となる写真で建築中かどうかの判断がつきにくい問題が出題された。

●be being PP (進行形の受身形)は写真に人がいなければ、不正解だが、人がいなくても正解になりうる例外もある。

【例外】

be being displayed

Water is being sprayed

Shadows are being cast

●have/has been PP (現在完了形の受身形は人がいなくても正解になりうる。

◼️Part2:

●消去法を使う! → 最近は特に有効!

●文頭の聴き取りが命。最近は最後まで文章を聴き取らないと正解が選べない問題が増えた。

●間接的な答え、すかし、変化球、ストレートな回答から距離がある回答に注意

●I don’t know系は正解となることが多い。


◼️Part3:

●先読みする。

●質問文と選択肢を簡潔な日本語に訳し、脳内で一度イメージ化しておくと短期記憶に残りやすい。普段から英文を聴いたり、読んだりする際に場面をイメージ化する習慣をつけておく。

●登場人物の職業を問う問題で場面設定が難しく何の仕事をしているが連想しにくい問題が出題される。

●女性の仕事と男性の仕事という日本人的な先入観を、持たない。歯科医の受付をしている男性と歯科医の女性が登場する場合もある。

●上級者で聴きなれない単語が出て来たら人名や会社名の可能性を疑ってみる。

TOEICと言うテストでは出題者が、聴きなれない会社名や人名を意図的に使用し、受験者を惑わしたり、問題を解くのに時間がかかるようにしている。

●先読み時に、質問文と選択肢を短く訳し頭の中に一度イメージ化しておく(短期記憶に残す為)。問題文が読まれている間はマークせずに中指、人差し指、親指で答えを押さえておき、3問目の答えが分かった時点で素早くマークする。或いはマークシートにちょっとだけ印を入れておいてあとから塗り潰す。音声が流れている時は音声に集中した方が良い。(鉛筆を置いておいても良い。)

●図表問題でドンデン返しパターンの問題に注意。最初に答えと思われた答えが途中で別の答えに変わる為、最後まで問題文を聴く。

例: Aの部屋が良かったが、やっぱりBの横の部屋(C)が良い。

●時短する為に、選択肢の共通部分は全て読まない。目を縦に動かして答えを選ぶカギとなる単語を見る。

◼️Part4:

●先読みする。

●質問文と選択肢を簡潔な日本語に訳し、脳内でイメージ化する!

●上級者で聴きなれない単語が出て来たら人名や会社名の可能性を疑ってみる。

●先読み時に、質問文と選択肢を短く訳し頭の中に一度イメージ化しておく(短期記憶に残す為)。問題文が読まれている間はマークせずに中指、人差し指、親指で答えを押さえておき、3問目の答えが分かった時点で素早くマークする。

●図表問題でドンデン返し型の問題に注意。最初に答えと思われた答えが途中で別の答えに変わる為、最後まで問題文を聴く。

●設問が、話し手か聞き手のことを聞いているのかをうっかり勘違いしないように注意する。

🔸リーディング:

●Part5, 6は解く速度を重視し、Part7に回せる時間を増やす。

●Part7は設問分をよく読み、確実に正解数を重ねていく。速く解いても間違っていれば当たり前だがスコアは上がらない。あくまで正解数を増やす!

●リーディングセクションは時間配分が命。

Part5、6は10分以内。Part7の時間を増やす。

Part7: 55分

シングル 25分

マルチ 25問を30分

◼️Part5:

●まずは選択肢を見て、品詞問題なら秒殺、コロケーション問題も意味が通れば秒殺!

●Part5では、会社名や人名は読んでいたら時間がかかるのでいちいち読まない。 Mr. A、Ms.A、he、she、they、Company Aなどに置き換えて問題を解き進める。

◼️Part6:

指示代名詞、接続副詞、ディスコースマーカー、文書の流れに注意!

◼️Part7:

シングル: Part7で時間が足りない場合、シングルパッセージの後半の難しい記事問題は後で解き、先にマルチパッセージを解く。TOEICは難問も易問も同じ配点! 正解を積み上げるのが得策!

●マルチの文書指定問題(according to the email、advertisement、memo、等) 1文書を読めば解ける問題はクロスリファレンスなしで解ける。

下線部の語句の意味を問う問題もクロスリファレンスなしで解ける。

●文章挿入問題の文章は先に読んでおく。

◼️プロフィール

モリヨシナリ

ビジネス英語講師

神戸生まれ。米国大学経営学部留学。東証1部大手エレクトロニクス企業にて海外営業職に従事。その後、香港、中国にて外資系商社の設立に参画し、副社長を経て顧問。シンガポールに2年、中国に12年間滞在。

現在、Bizconsul Office代表、海外ビジネスコンサルタント、英語講師、全国通訳案内士(英語・中国語)として活動中。観光庁インバウンド研修認定講師。四国遍路通訳ガイド協会会員。


◼️保有資格

【英語】全国通訳案内士、英検1級、TOEIC965点 (L満点)、国連英検A級、TESOL(英語教授法)、他

【中国語】全国通訳案内士、香川せとうち地域通訳案内士、HSK6級、他

【ツーリズム】総合旅行業務取扱管理者、国内旅行業務取扱管理者、国内旅程管理主任者、認定せとうち島旅ガイド(瀬戸内国際芸術祭2019公式ガイド)、他

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