🟣外来生物法、特定外来生物被害防止法とは?
日本在来の生物を捕食したり、これらと競合したりして、生態系を損ねたり、人の生命・身体、農林水産業に被害を与えたりする、あるいはそうするおそれのある外来生物による被害を防止するために、それらを「特定外来生物」等として指定し、その飼養、栽培、保管、運搬、輸入等について規制を行うとともに、必要に応じて国や自治体が野外等の外来生物の防除を行うことを定める。
●不気味な鳴き声を放つ動物の正体は?
◼️キョンとは?
キョン(羌、英名:Reeves’ muntjac、学名:Muntiacus reevesi、中国名:小麂、山羌、黃麂)
哺乳綱偶蹄目(鯨偶蹄目)シカ科ホエジカ属に分類されるシカの一種。
環境省指定特定外来生物。
●あまり知られていない外来生物
◼️ヌートリアとは?
ヌートリア(Nutria、中国語: 海狸鼠、学名: Myocastor coypus)
哺乳綱齧歯目ヌートリア科ヌートリア属の小型哺乳類。
別名は沼狸。
南アメリカ原産。
日本には本来分布していない外来種で、特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律では指定第一次指定種に分類されている。
●池で50個のワナをしかけ外来生物を捕獲
生物ハンター 加藤英明さん
●様々な外来生物を捕獲
●しらべてみたら (外来生物とは関係ありません)
海外から日本へ来た方は何が食べたいか?
●カミツキガメ
◼️カミツキガメとは?
爬虫類のカミツキガメ属に分類されるカメ。
中米から北米にかけて生息し、チュウベイカミツキガメ、フロリダカミツキガメ、ナンベイカミツキガメ、ホクベイカミツキガメの4亜種がある。
滑らかで曲線型の甲羅(こうら)の長さは最大40〜50センチメートルで、鼻先から尻尾の先までの最大全長は1メートルに及ぶこともある。
鋭い爪と強力な口を持ち、動きが俊敏で、陸上では気性が荒くなるため人に危害を及ぼすこともある。
日本には1960年代よりペットとして大量に輸入され、千葉県印旛沼水系で繁殖・定着が確認されている。
2005年、特定外来生物に指定され、輸入・飼育・販売・遺棄などが禁止となった。
印旛沼水系では、毎年300匹に及ぶカミツキガメが捕獲・駆除されている
●ライギョ他
◼️ライギョは外来魚だが、ブルーギルやブラックバスのように特定外来生物の指定を受けていない。
ライギョは、かつては外来生物法の要注意外来生物に選ばれていた。
要注意外来生物とは、特定外来生物の枠には含まれないが、生態系被害の恐れがあるため注意すべき生物を指す。
平成27年には要注意外来生物リストが廃止され、生態系被害防止外来種リストに代わった。
この新リストにライギョの名前はなく、規制対象にはならなかった。
ちなみに、ライギョは獰猛で生命力の強い魚だが、ブルーギルやブラックバスのように急激に繁殖することはなく、特定の生息環境でないと生きられないという理由から、規制対象から外れたようだ。
●ブラウントラウト
生物ハンター 加藤英明さん
◼️ブラウントラウトとは?
●外来種としての影響
日本への移入は、1892年にカワマス (Salvelinus fontinalis ) の卵に混ざったものとされている。
日本では公的機関主導の移植放流では無く、台風による養殖場からの逸出や遊漁目的の個人或いは業者が主体となって放流している。
他の外来種問題と同じように、在来のサケ科魚類との交雑による遺伝子汚染と、餌として捕食される水棲生物への影響の他に、生息域の競合の影響が懸念されている。
北海道立水産孵化場らの調査によれば、北海道千歳川の支流では1980年代後半に放流され自然繁殖をしているが、在来種であるアメマスを上流域に追いやり生息数を拡大している。
千歳川ではサクラマス(ヤマメ)稚魚が餌として高率に捕食されている。
また、ヤツメウナギの捕食が確認されているほか、豊似湖では絶滅危惧種ニホンザリガニを含むほかの甲殻類への影響が懸念されている。
●ブラウン・トラウトは、「特定外来生物」に匹敵する侵略的な外来魚。
魚類や水生昆虫などの水生動物、水面に落下した様々な小動物などを捕食する。
同じ外来 サケ科魚類のニジマスと違って天然水域でもよく繁殖し、海に下って別な河川に遡上(そじょう)す るなど移動、分散能力が高い。攻撃性が強く、イワナやヤマメなどの在来サケ科魚類と競合して 置き換わってしまうなど、在来生態系に大きな被害を及ぼすことが知られている。
「世界の侵略 的外来生物ワースト100」、生態系被害防止外来種リストの「産業管理外来種」に指定されてい るが、外来生物法の「特定外来生物」には指定されていない。
●世界の珍しい生き物
●2022年に発見された生物