ザ・ビートルズ 初期の名曲集 Anthology Album

🟣アンソロジーアルバム

ビートルズの楽曲のデモ音源や没となったミックスをはじめとするアウトテイクや未発表となっていたライブ音源の多くは、これまでに多数の業者によって制作された海賊盤で流通していた。

横行する海賊盤の制作に対抗する形で、1985年にEMIはビートルズの未発表曲・未発表テイクを集めた『Sessions(英語版)』というアルバムを発表することを計画していたが、ビートルズ側が拒否したことにより発売中止となった。

1995年11月20日に第1弾『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』が発売された。

同作には新曲「フリー・アズ・ア・バード」をオープニング・トラックに、ビートルズの前身となるクオリーメン時代の音源やデッカ・レコードのオーディション時の音源、スターの前任であるピート・ベストや元ベーシストのスチュアート・サトクリフが参加した楽曲やアウトテイク、初期4作のオリジナル・アルバムの頃のアウトテイクやデモ音源、1994年に発売された『ザ・ビートルズ・ライヴ!! アット・ザ・BBC』に未収録となった「レンド・ミー・ユア・コム」などが収録された。

1996年3月17日に第2弾『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』が発売された。

同作には新曲「リアル・ラヴ」をオープニング・トラックに、アルバム『ヘルプ!』『ラバー・ソウル』『リボルバー』『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』『マジカル・ミステリー・ツアー』の頃のアウトテイクやデモ音源などが収録された。

1996年10月28日に第3弾『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』が発売された。

同作にはジョージ・マーティン作の「ア・ビギニング」をオープニング・トラックにアルバム『ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)』『アビイ・ロード』『レット・イット・ビー』の頃のアウトテイクやデモ音源、ミックス違いの音源などが収録された。

●ジャケット表紙


各作品共にジャケット/表紙はビートルズの写真や、アルバムジャケットの切れ端のコラージュを模した、1枚の横長の絵画[注釈 4]になっている。

アルバムの場合は全3作を横に並べると繋がるようになっている。

制作はビートルズとも深い親交のあり『リボルバー』のジャケットアートも担当したクラウス・フォアマンによるものである。

なお、CDのジャケットにはカットされてしまったが、ドキュメンタリーブックなどの表紙などで確認できるように、実際は背景の壁も広く描かれ、さらに絵画の下の方の背景も描かれている。

なお、このアートワークは、「フリー・アズ・ア・バード」のミュージック・ビデオに壁画として登場する。

🟣The Beatles 初期の名曲

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