🟣1994年7月14日の前田日明対ディック・フライ戦
1994年7月14日の前田日明対ディック・フライ戦
RINGS大阪府立体育会館大会のメインイベントの一戦。
試合開始1分が経過したあたりでフライが前田に向けて掌底をラッシュで浴びせていくがこの時フライの指を前田の目に入っていくよう故意にしていたかで前田がブチ切れてフライに対し掌底ラッシュで反対側のコーナーまで追い詰めダウンさせた。
起き上がり再び前田の顔面に掌底を向けるフライに前田は怒りで満ち、逆にフライをボコボコにして倒すと、グラウンドに移行して足の逆捻りでギブアップを奪い、わずか174秒での勝利となったが、勝利した前田だがさらにフライの背中を踏みつけ、うずくまったままのフライに何か言葉を叫び浴びせた。
これにハンス・ナイマンらフライのセコンド陣がリング内に入ってきて前田とあわや乱闘になるところとなる。
控室でもナイマンが前田の控室に入っていくなど緊迫した場面を見せていた。
前田は試合後「10年ぶりにキレた」と語っていた。
のちにリングの魂やリングスのネットチャンネルでの番組での当事者前田の証言によると、試合序盤から反則のサミング攻撃を仕掛けてきたので、それに対応すべくフライをボコボコにして倒したという。
その際のフィニッシュホールドは「フッキング」の一つでカール・ゴッチ直伝の殺し技だとし、技が完全に決まるとひとたまりのなく即ギブアップするという。
このときは緩めて使っていたというが、普段は自主的に禁じ手にしていたという。