【タブー】1969年公開のカルト映画「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」! 地上波では放送不可能! 高度な編集技術やCGもない時代の作品には独特の怖さがある!

🟣『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』(えどがわらんぽぜんしゅう きょうふきけいにんげん)とは?

1969年公開の日本映画。

R-18(旧成人映画)指定[2]だったが、ソフト化に伴う再審査の結果、PG-12指定に改定された。

吉田輝雄主演、石井輝男監督。

東映京都撮影所製作、東映配給。

併映『㊙劇画 浮世絵千一夜』(長編アニメーション映画)。

カラー99分。

●ポスター

●江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間 - 予告編

ソフト化について

日本でのソフト化は困難とされ、各地の名画座やミニシアターの特集上映、及び後述の海賊版などでしか鑑賞はできなかった。

1980年代のビデオバブルの時代に、ソフト化が予定されサンプル(シロバコ)が一部マスコミに配られたが、土壇場でビデオ発売は見送られ、東映上層部は「『恐怖奇形人間』を今後ソフト化することは絶対にない」と決定した。

このとき、流出したシロバコから海賊版が作られ、それを持っているかが「ウルトラセブン 第12話」などと共にマニアとしてのレベルが問われる時代があった。

1990年代に入り「大井武蔵野館」が繰り返し上映するようになり、1993年3月に東映ビデオからVHSソフトの発売が予定され(品番:VRTB00560)、雑誌「宇宙船」63号において告知が行われたが、直前になって発売が中止された。

その後監督としての石井輝男の再評価も進み、DVD誕生と共に“異常性愛路線”諸作品も2005年にDVD‐BOXとなって生まれ変わったがこれに『恐怖奇形人間』は入らなかった。

2006年9月に、アメリカのメーカーSynapse FilmsがDVD発売を予告。

告知から1年近くが経過した2007年8月に、ようやく、Horrors of Malformed Men のタイトルで全米発売され、オンラインDVD販売サイトなどで売り上げランキング1位を記録。

日本でも逆輸入品として一部の店舗で販売された。

日本国内でも販売されると告知されたが、直前になり中止された。

当初発売されたものが、リージョンオールのソフトだったこともあってか、日本映画の海外盤DVDとしては珍しく、HMVやAmazon.co.jpなどの国内通販サイト、および大手ショップの店頭でも取り扱われていた。

2017年10月、2005年8月12日に81歳で亡くなった石井輝男監督の13回忌追悼企画として日本国内で初めてソフト化された。

なお、劇場では初公開以来、長年にわたって成人映画扱いだったが、映倫による再審査の結果、PG-12指定に改定され、鑑賞に伴う年齢的なハードルは引き下げられることとなった。

●概要

石井輝男監督による一連の“異常性愛路線”の最終作で、怪奇色の強いミステリー映画。

当時の東映企画製作本部長・岡田茂(のち、同社社長)が、この年春の段階で、秋の大作として石井に地獄絵図を撮ってもらおうと『地獄』というタイトルでこの枠で製作を予定していた(地獄 (1979年の映画)。

これが流れて代わりに製作されたのが本作。

岡田から「何か変わったものはあるか」と聞かれ、石井が少年時代から愛読していた江戸川乱歩を提案し製作が決まった。

映画タイトルの”江戸川乱歩全集”は、当時講談社から出版された『江戸川乱歩全集』からの流用、”恐怖奇形人間”は、岡田茂による命名。

クレジットには江戸川乱歩原作の「パノラマ島奇談より」と明記されているが、この原作からは、一部の人名の他は、主人公の成りすましとラストシーンの2箇所程度しか使用されておらず、島のコンセプトや物語の大部分は乱歩の別長編『孤島の鬼』に依っている。

タイトルは”江戸川乱歩全集”であるが、全ての乱歩作品が登場するわけではなく、『孤島の鬼』をベースに、『屋根裏の散歩者』『人間椅子』『白髪鬼』など、乱歩の諸作品から断片的イメージを集め、乱歩世界のエッセンスを映像化した形となっている。

公開時は話題にならなかったが、東京の名画座「大井武蔵野館」での「定番作品」として繰り返し上映されるなどで、日本に於けるカルト映画の先駆けとなり、石井輝男の再評価及び復活の起爆剤となった。

●あらすじ

過去の記憶がない主人公の人見広介。

医学生だった彼は精神病院に閉じ込められているのだがその理由も分からない。

サーカスの少女、初代が歌う子守唄から記憶を取り戻しかけたが、目の前で少女が殺されその犯人にされてしまう。

逃亡者となった彼は北陸へ向かう列車の中で自身と瓜二つの菰田源三郎の死亡記事を目にする。

広介は埋葬された源三郎が生き返ったように見せかけて源三郎に成りすます。

こうして広介は奇妙な生活を送る羽目になる。

源三郎の父、丈五郎は生まれながらの奇形で、執事の蛭川に家を任せ、沖にある無人島で島を改造しているという。

まもなく、菰田家で源三郎の妻の千代子が殺された。

広介は執事の蛭川、遠縁にあたる娘の静子、下男を連れ、島に渡る。

丈五郎は奇形人間を作り島に自らの理想郷を作ろうとしていた。

そこでは初代そっくりの秀子という娘が男と人工的なシャム双生児にされていた。

広介は源三郎の弟であり、広介が医大に通っていたのは丈五郎が奇形人間の製造を任せるためだったのだ。

広介は自らが源三郎ではなく広介だと丈五郎に打ち明け、愛しあうようになった秀子に外科手術を施し、もとの体にしてやる。

ところが、秀子には出生の秘密があった。

秀子は丈五郎が浮気を憎んだ妻、ときをせむし男に犯させて生ませた子で、広介と秀子は兄妹だったのだ。

丈五郎はピストルを出し、広介に奇形人間製造の協力を求めるが、下男の正体は明智小五郎であり、ピストルの弾はすでに抜かれていた。

明智は執事の蛭川が静子と愛人関係にあるうえに丈五郎を裏切り、源三郎を殺そうとして間違って千代子を殺してしまったことなどを暴く。

計画の不可能を悟った丈五郎は自殺し、愛し合うようになった秀子と広介は心中、花火となって空中に四散した。

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