【タブー】封印作品 映画「獣人雪男」 主演の宝田明さん自身唯一の封印作について激白した記事とは? 映像を観る!

🟣『獣人雪男』(じゅうじん ゆきおとこ)とは?

1955年8月14日に公開された、東宝制作の特撮映画。

モノクロ、95分、スタンダード

同時上映は『初恋三人息子』

🟣監督は本多猪四郎、主演は宝田明がそれぞれ務めた。キャッチコピーは「魔か原始人か? 怪力と戦慄の巨獸人、これが雪男だ!」。

🟣概要

上記とは別バージョンのポスター。本多猪四郎の名前が「本田猪四郎」と誤植されている。

『ゴジラ』『透明人間』『ゴジラの逆襲』に続く、戦後の東宝特撮第4作である。原作者・制作者・監督・出演陣・特撮など、『ゴジラ』とほぼ同一のスタッフによって制作されている。

『ゴジラ』の製作当時から『S作品』の仮題で企画が進行しており、1954年10月に香山滋による検討用台本の完成を経て、『ゴジラ』の公開後には『アルプスの雪男』のタイトルで製作決定が発表された。

しかし、『ゴジラ』の大ヒットを機に製作本部長・森岩雄の指示で急遽製作が決定した『ゴジラの逆襲』の撮影に特技監督の円谷英二が専念するために製作は一時休止され、その間に監督の本多猪四郎も『おえんさん』の製作へ移ったため、両作の完成後の1955年6月に撮影が再開された。脚本の村田武雄は『ゴジラの逆襲』と併行しての執筆作業となった。

『ゴジラ』のような都市破壊描写はないが、マット画を多用した映像表現で雪山の神秘性や人間と雪男の対比を描写している。

後年、アサ芸プラスのインタビューに答えた宝田によれば、彼にとって2作目の特撮映画でもある本作品は当時、ヒマラヤの雪男が話題になっていたことから制作されたという。

アメリカでは『Half Human』または『The Story of the Abominable Snowman』のタイトルで公開されたが、ストーリー自体はジョン・キャラダイン演じるアメリカ人の生物学者ジョン・ライバーン博士が「日本でこんな話があった」と説明するというものになっている。そのため、シーンが追加撮影されている(子供の雪男の死体を検死するなど)一方、原典の本編が一部削除されている。

🟣ビデオソフト化について

テレビ放送や完全な形での本編のビデオソフト化は、いっさい行われていない。

ただし、劇場での上映は可能となっており、2010年以降は名画座での上映が行われている。

1997年6月には東芝EMIからサウンドトラックCDが発売されたが廃盤となった後、2016年12月にCINEMA-KANレーベルより再発が行われた。収録内容は同一だが、一部音源のデジタル修復を施している。

1998年8月には東宝の協力を得たとするメーカー「グリフォン」から、本作品と同じくビデオソフト化が自粛状態にある『ノストラダムスの大予言』と同時発売で、音声のみを収録したドラマCDが発売された。

すると、まもなく海賊版ビデオが出回り始めた。ドラマCDの発売元との関連を指摘する声もあるが、真相は不明。

1984年に発売された東宝特撮映画のダイジェスト集ビデオ『東宝怪獣・SF大百科6』(VHS・β、1997年にLD-BOXとして発売)には10分間のダイジェスト映像が収録されており、唯一公式な形で本編映像の一部を見ることができる。

予告編は1980年代に発売された歴代東宝映画の予告編集ビデオ『特撮グラフティー1』(VHS・β版が発売)に収録されている。

1993年に竹書房から発売された、東宝特撮の網羅本『ゴジラ画報』およびその改訂版『ゴジラ画報第2版』では本作品が紹介されていたが、本作品と『ノストラダムスの大予言』のビデオが流出した後の1999年に改訂された『ゴジラ画報第3版』では、この2作品の紹介部分が削除されている。

日本では以上のような状況にあるが、アメリカでは『Half Human』(ハーフ・ヒューマン)のタイトルでDVD化されており、宝田が現地での特撮イベントへ呼ばれた際にはそのパッケージにサインを求められたこともあるうえ、DVDは自分ももらって自宅に所持しているという。

🟣【記事】闇に消えた「放送禁止映像」を大追跡!(1)<宝田明・獣人雪男>初代「ゴジラ」の主役が“唯一の封印作”を初激白

https://www.asagei.com/70164

闇に消えた「放送禁止映像」を大追跡!(1)<宝田明・獣人雪男>初代「ゴジラ」の主役が“唯一の封印作”を初激白

2016年11月19日 05:57

 この夏、「シン・ゴジラ」のメガヒットで、日本の特撮技術の高さが再評価された。だが、その原点である「ゴジラ」(54年、東宝)に主演した宝田明(82)に、門外不出の映画があることは、意外に知られていない。

──東宝特撮のレジェンドとして、よみがえった「シン・ゴジラ」はご覧になりましたか?

宝田 観たよ、いい映画だったと思う。ただ、せっかくのいいセリフが、あまりにもテンポが早くて伝わりにくかったね。

──その原点である「ゴジラ」第1作の公開から約9カ月後、東宝としては新たなモンスター映画の期待を込めて送り出されたのが「獣人雪男」(55年)です。

宝田 僕にとって2作目の特撮映画で、あの当時、ヒマラヤの雪男が話題になっていたことから作られたんだ。雪男の造形に関しては、特技監督の円谷英二さんのこだわりだったと思う。

──世界に冠たる“特撮の神様”ですね。

宝田 僕が戦時中に満州で観た「ハワイ・マレー沖海戦」は、あまりの迫力に映画館で立ち上がって拍手をした。それを円谷さんに告げたら「ああ、あれはミニチュアを使った特撮だよ」って言われて、心底びっくりしたね。

──この「獣人雪男」も「ゴジラ」と同じく本多猪四郎監督、円谷英二特技監督という最高の布陣でありながら、東宝特撮で唯一、ソフト化が許されていません。

宝田 うーん‥‥封切したから映倫は問題なかったんだろうけど、いろいろと抗議もあったんだろうね。

──資料によれば、雪男が棲息する狭い集落は「血族結婚」のためか、それぞれが体に障害を持っている者ばかり。さらに、獣人が生殖のため、美女に襲いかかるという描写も問題になったかもしれません。

宝田 美女を演じたのは日劇ダンシングチーム出身の根岸明美か。当時としては大柄な女優だったね。

──獣人に向かって「さあ、おやり!」と裸身をさらけ出すシーンは、50年代の日本映画としては物議を醸したでしょう。さて、撮影で印象に残ったことは?

宝田 谷川岳にロケに行って、助監督が岡本喜八だったんだけど、彼は山男だからサクサクと前に進んで行く。ところが、照明スタッフが足を滑らせ、大雪渓を500メートルほど落っこちていった。必死で探して、もしかしたら凍死したかもと思ったけど、奇跡的に助かってホッとしたよ。

──そんな労作が、一部の名画座以外は観られないというのは残念ですね。

宝田 僕はアメリカの特撮イベントに呼ばれることも多いんだけど、向こうでは「ハーフ・ヒューマン」の名で、こっそりDVD化されていて。そのパッケージに「サインください」という人もいるし、「あのカット割りは?」など、とにかくマニアック。僕も海外版のDVDはもらったので、家のどこかにあるはずだ。

──ぜひ拝見したいですね。そういえば、日米合作の主演作「緯度0大作戦」(69年)も、米側の権利関係の問題から、30年以上もお蔵入りになった作品です。

宝田 同じ東宝ニューフェイス6期の岡田眞澄も共演しているし、本多監督と円谷監督が組んだ最後の作品でもある。ようやくDVD化(06年)されたことは、天国の2人も喜んでいるだろうし、いつか「獣人雪男」もそうなってほしいね。

──同感です!

●この記事によれば、封印された理由として「雪男が棲息する狭い集落は「血族結婚」のためか、それぞれが体に障害を持っている者ばかり。さらに、獣人が生殖のため、美女に襲いかかるという描写も問題になったかもしれません。」と推測している。

🟣映画 獣人雪男 予告編

🟣英語の映画レビュー動画 
Kaiju no Kami Reviews – Half Human (1955)

●映画の映像あり

🟣【英語コメント】Half Human (1955) Audio Commentary【獣人雪男(1955年)解説】

Nick Jackson and I watch this obscure film by Ishirō Honda for the first time, but does it live up to its hype? This commentary is audio only, so you can listen to it in the background while you work on other stuff. You can actually watch the film here:

【映像が見られるURL】

https://drive.google.com/file/d/1_oHGgSKfbHUYV_06_b7IeSoUBeuZpREi/view

🟣英語の解説動画 Half Human – TohoScope Episode

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