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🟣一番効果があるリスニングの勉強方法は何か?
それは、一番負荷のかかる勉強法である。
一番負荷のかかるリスニングの勉強法は、ディクテーション、つまり文字おこしである。
これは母国語の日本語でやっても骨の折れる作業である。
英文を聴いて、その英文をそっくりそのまま文字にして書きおこす。
聴いた英文をそっくりそのまま文字で再現できるまで何十回と聴く。
英語で再現できないときは、カタカナで聞こえたままを文字にする。
自分の限界が来るまで何度でも聴き続ける。
ついに自分の限界がきたらスクリプトを見て答え合わせをする。英語に文字化できなかった音の連結、消失に特に注意する。そしてその英文と同じように発音できるよう頭と体に染み込むまで音読する。
この方法は、中国語など他の言語でやっても、もちろん効果がある。
この勉強法は、例えばTOEICのPart 1, Part 2の問題文に対してはできても、Part 3, Part 4の問題文に対して取り組める人はほとんどいないだろう。
なぜなら膨大な時間と労力、そして根気を要するからである。
時間に制限がある社会人であれば、Part 1, Part 2 は、ディクテーションをする。
そして、Part 3, Part 4の対策としては、いつでも、どこでも実行できるサイレントシャドーイング或いは、脳内ディクテーションを実行する。 これが現実的だろう。
英文を聴くときは、英文を単に聞き流しては頭に残らないので、当事者意識を持って自分のこととして感情移入しながら聴く。そして、聴いた英文の場面をイメージや絵、それが難しい場合は、キーワードを極太文字として頭に浮かべて記憶に残す練習をする。
これを実行すれば、リスニングのレベルが飛躍的に上がることは自分の経験から言っても間違いない。
試しに一度TOEICのPart 1の問題文を使って、ディクテーションをやってみるとよい。
細かい点も含めて自分がいかに英文を正確に聴き取れていないかがあからさまとなるだろう。
英語を身につける方法論と何をすれば良いか、how to doもwhat to doもすでに巷にあふれている。
それにもかかわらずなかなか英語が身につかないのは、様々な理由をつけて当然やるべきことをやっていない行動の主体に原因がある。
つまり自分自身の意思の弱さが最大の問題点だ。
この問題点を解決するためには、否が応でもやらなければいけない強制力が必要だ。
例えば、TOEICで730点取らないとリストラされる、三ヶ月後に急遽海外赴任することになった、TOEICがセンター試験の代わりに導入され〜点取らないと足切りされる、などだ。
そのような環境にないのであれば、自腹でオンラインの英語学習コーチをつける、ブログやFacebook、ツイッターなどのSNSでTOEICで〜点取ると宣言する、自腹を切って英語塾に通う、などやらざるを得ない環境を自分で作る必要がある。
要は自分で意思が弱いと自覚しているなら、ここで腹をくくって、人生で一度くらい自分で自分を追い込む覚悟が必要だ!
“これまで生きてきて死ぬくらいの思いで何かに取り組んだことは一度でもあるのか?“
“自分の限界を知らずに年老いていくだけの人生でいいのか?”
“今のまま生きて人生最後の日に後悔しない自信はあるか?”