🟣リボンの騎士 主題歌OPとED
●戸川純さんが歌うリボンの騎士
🟣リボンの騎士 アニメ
●第一話
●リボンの騎士 最終回とは?→解説サイト
🟣最終回 52話 ログイン必要
🟣リボンの騎士とは?
『リボンの騎士』(リボンのきし)とは、手塚治虫による少女漫画作品。および、それを原作とする作品群のことを指す。
手塚の20代の頃の連載漫画代表作の一つであり、少女向けストーリー漫画の先駆け的な作品。
天使・チンクの悪戯で誕生した、男の心と女の心を持つサファイア王女(王子)をヒロイン兼ヒーローに据えたファンタジー作品。
お姫様が「男装の麗人」となって悪人と戦うという、当時の少女漫画としては斬新な内容であった。
手塚自身が幼少のころから親しんだ宝塚歌劇団の影響を強く受けており、サファイアのモデルは元宝塚歌劇団娘役の淡島千景である。
当時、淡島の大ファンだった手塚が、娘役である淡島がたまたま男役を演じた舞台を観劇して、それをヒントにサファイアを考え出したという。
なお、テレビアニメでサファイアの声を担当した太田淑子も宝塚歌劇団出身の元タカラジェンヌである。
本作を元にしたミュージカル公演が数回行われている。
ただし、宝塚歌劇団に演目として取りあげられたことはない。
少女漫画としては一般に記憶される初の「戦う少女」であり、今で言うところの変身、コスプレ、ツンデレなどの萌え要素を先駆け的に含んでいた。
もっとも、西洋ものの仮面をつけた少女剣士の漫画は松本かつぢの「?(なぞ)のクローバー」が20年ほど前に存在している。
🟣アニメ版
TVアニメ作品は虫プロダクションの製作で、フジテレビ系で1967年4月2日から1968年4月7日にかけて放送された(カラー全52回、音声モノラル)。
本作品は日本のテレビアニメ史上で少女が主人公である第二番目の作品である(第一番目は「魔法使いサリー(東映動画、横山光輝)」)。
TVアニメ化にあたってストーリーが大幅に変更されており、続きものの原作とは異なりおおむね一話完結となっている(22話から25話までおよび26話から29話まではそれぞれ四回連続で完結、また36話と37話および51話と52話は二回連続で完結のエピソード構成となっている)。
原作や『双子の騎士』に登場・もしくはちなんだキャラクターが登場することもある。ストーリー後半ではクールランド国の雪の女王率いる軍隊との戦いや、侵略者Xが率いるX帝国連合軍との戦いが中心となっていき、原作漫画とは大きく異なる展開となっている。
また、TVアニメではサファイアとフランツ王子(アニメ版ではロック・ホームが扮し、手塚によりデザインされた)、天使チンクの年齢は原作よりも低めに設定されている。
テレビアニメーションの放送に先駆けて1966年11月にパイロット版が虫プロダクションで製作されたが、こちらは後のテレビ本放送版よりも原作漫画に近いストーリー展開で、声優もテレビ版とは異なっていた(これは毎月あるいは隔週で1回1時間枠で手塚治虫の名作漫画をテレビアニメ化する「虫プロランド」の企画として準備がされていたもので、虫プロ版の『ジャングル大帝』の第1話も元々は同様であった。
結局「虫プロランド」の構想は経営的に無理があるとして計画は放棄されて、「新宝島」(ただし同題の手塚のデビュー漫画とは異なりロバート・ルイス・スティーヴンソン原作「宝島」の翻案である)1本だけが作られて放送された)。
日本テレビ放送の鉄腕アトム(第2作)の第27話「ブラックジャックの大作戦」(1981年4月8日放送、脚本:手塚治虫)として、リボンの騎士をオマージュしたエピソード(少女フレンド版と同様のSFタイムトラベル仕立て)が作られた。
また、TVアニメの放送から30年以上が過ぎた1999年に約8分のショートムービーが製作され、KYOTO手塚治虫ワールド(2011年1月16日までで閉館)で1999年12月4日に「弁慶と牛若丸」(7分)と一緒に上映公開された。
その後、2008年の手塚治虫生誕80周年に向けて劇場用アニメーション作品として作る企画が立てられ、短いパイロットフィルム(監督:杉井ギザブロー)が作られたがその企画は実現はしていない。
2013年には、『Peeping Life』と手塚プロ&タツノコプロのコラボレーションアニメ『Peeping Life -手塚プロ・タツノコプロワンダーランド-』が放送された。
また、2009年から2020年まではカートゥーン ネットワークでデジタルリマスターHD版が繰り返し再放送された。
また、地上波では岐阜県の岐阜放送で、2011年10月28日から2012年12月21日まで金曜夜6時に放送された。
2019年12月17日から2020年4月7日まで、YouTubeの「手塚プロダクション公式チャンネル」より期間限定無料配信が行われていた(第1話は4月7日以降も配信)。
●放送概要
- 1967年4月2日 – 同年6月25日(1 – 13話):日曜18:30 – 19:00(JST)
- 1967年7月2日 – 1968年4月7日(14 – 52話):日曜18:00 – 18:30(JST)
最初は一社提供番組であったが、視聴率が予定していた20%台に達しないことを理由として単独スポンサーであったサンスター歯磨(当時)は降板した。
そのため、1967年6月25日放送の第13話まで放送して,一旦延期して(打ち切りでは無い)、内容を再検討して同年10月から再スタートするという計画が立てられた。
しかし既に虫プロは「『リボンの騎士』は1年間の放送番組である」という条件で文房具業者に本作品のキャラクター使用権を販売する契約を交していたため、放送中止/延期の計画があることを知った業者は契約違反に対する賠償請求を行う動きをみせた(その賠償金額を支払うよりも番組の製作を赤字採算のままでも続けた方がまだましであるという判断がなされた)。
このため急遽、虫プロはフジテレビに対して放送継続への支援を申し入れ、結果的に時間枠を繰り上げて複数のスポンサーの相乗り番組とすることで放送を継続した。(なお虫プロ社長であった手塚治虫は,国内では制作が赤字でも以前のアトムやジャングル大帝と同様に本作の放映権が海外に売れれば黒字にできると期待してアメリカのテレビ局と交渉を試みた。しかし当時は契約が得られなかった。)