【日中英トリリンガル】イメージ音読のメリット、やり方、注意点

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目次

  1. イメージ音読とは?
  2. イメージ音読のメリットと科学的根拠
  3. イメージ音読のステップとやり方
  4. イメージ音読をする際の注意点

イメージ音読とは?

イメージ音読は、視覚的イメージを伴う音読法で、外国語の理解力や記憶力を高める効果があります。特に、外国語のスクリプトがある映像/音声を使ってイメージ音読を実施することにより、リーディング力及びリスニング力の向上、また、TOEICやHSK等の資格試験においてもスコアアップが期待できます。

イメージ音読のメリットと科学的根拠、そして具体的なやり方と注意点を順を追って説明していきます。

★イメージ音読 = 文章と音とイメージが結びつく

イメージ音読のメリットと科学的根拠


🔸メリット

  1. 理解力の向上
    イメージ音読では、ただ声に出して読むだけでなく、内容を視覚的に頭に思い描きながら読むため、文章の理解が深まります。特に、抽象的な内容でも具体的なイメージを作る練習を積むことにより、ぼんやりした理解がはっきりとした理解に変わります。
  2. 記憶の強化
    イメージを伴う音読は、聴覚的な記憶に加えて視覚的な情報も同時に使うため、二重に記憶に残りやすくなります。科学的には「デュアルコーディング理論」と呼ばれ、視覚と音声の両方で情報を処理することで、記憶の定着が強化されることが分かっています。
  3. 発音とイントネーションの向上
    イメージ音読をすることで、感情や状況をイメージに基づいて音声に反映させることができ、より自然なイントネーションやリズムを身につけやすくなります。


🔸科学的根拠

  1. デュアルコーディング理論
    1970年代に心理学者のアラン・パイヴィオによって提唱された「デュアルコーディング理論」によれば、情報が視覚と聴覚の2つの経路で処理されると、単一の経路よりも記憶や理解が向上します。イメージ音読では、視覚的なイメージと音声の両方が活用されるため、効率的な学習が可能です。
  2. 視覚的イメージ化と理解力
    認知科学の研究によると、情報を視覚的にイメージ化すると、文章の内容や構造をよりよく理解できることが示されています。これは、脳がイメージを使って抽象的な概念を整理しやすくなるためです。

イメージ音読のステップとやり方

🔸ステップ 1: 音源を聴く

スクリプトの音源を聴き、脳内でスクリプトの文字おこしをやり、全文文字化を目指します。同時に、内容を理解します。限界まで聴き込み、もうこれ以上いくら聴いても文字化できないところでスクリプトを確認します。


🔸ステップ 2: テキストを確認する

スクリプトの文章を見て自分が聴いた文章を比較して聞こえなかった箇所を確認します。

つぎに、文章の内容を完全に理解する為に、わからない単語やフレーズ、文法、構文があれば、全て調べて内容を完全に理解します、理解できていない部分があると、正しいイメージを作ることが難しくなるので注意が必要です。

🔸ステップ 3: イメージを描く

理解したテキストの内容に基づいて、頭の中に具体的な情景や感情をイメージします。たとえば、登場人物の表情や周囲の風景、会話の状況、その時の感情などを具体的に思い浮かべます。

ひとつのコツとしては、テキストの内容を自分の事として置き換え、当事者として感情を含めて場面をイメージ化します。自分の経験と内容をダブらせるとイメージが湧きやすくなります。

抽象的な内容などイメージしにくい場合は、画像/映像検索したり、実際に自分で絵を描いたり、外国語でなく日本語訳をイメージ化します。


🔸ステップ 4: 感情を込めて音読する

スクリプトの内容を完全に理解し、場面がイメージ化できたら、次に、イメージした情景や感情を反映させて、声のトーンやリズムを調整しながら音読します。スクリプトに登場する人物の感情や状況に合わせて、声を変えることで、より自然で効果的な音読ができます。

自分が音読したものを録音します。

適宜、音声を聴いてネイティブの発音やイントネーション、ブレスの位置も確認します。自分の音読とネイティブの音源を比較することで、発音やリズムの改善点を発見できます。また、音源と一緒に音読することで、ネイティブの感覚を取り入れやすくなります。



🔸ステップ 5: リズムを意識する

音読中に、文章のリズムや自然な流れを意識します。速すぎず、リズムに乗せることで、英語のイントネーションや音の流れに慣れることができ、リスニング力向上にもつながります。

ネイティブの感情、発音、イントネーション、ブレスの位置などを完コピ出来るまで音読します。

イメージ音読をする際の注意点

  1. 無理に速く読まない
    イメージを作るのに時間がかかる場合は、無理に速く読まないでください。ゆっくりとイメージを作りながら音読することで、質の高い学習効果が期待できます。
  2. 具体的にイメージする
    抽象的な概念でも、できるだけ具体的なイメージに変換して読むことが大切です。例えば、「成長する」という言葉は「植物が育つ様子」や「人が何かを学んで変わっていく場面」を想像するなど、具体化することで理解が深まります。外国語でイメージ化できない場合は、日本語訳をイメージ化します。
  3. スクリプトの内容を完全に把握してから音読する
    スクリプトの内容を完全に理解していないまま音読すると、イメージを作るのが難しくなります。事前にしっかりと内容を把握し、音読中にイメージを自然に思い浮かべられる状態にしておくことが重要です。

この方法を取り入れることで、英語力全般が向上し、TOEICやHSK等の資格試験対策にも効果的です。

◼️英文をイメージ化する具体的なステップとコツを解説。

日中英トリリンガルへの近道はイメージ化だった。

全国通訳案内士(英語・中国語)、英検1級、HSK6級に合格した勉強法。

https://note.com/redtiger/n/nb248418c08ae

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◼️【日中英トリリンガル】 英語と中国語の上達のコツ。 場面のイメージ化

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