🟣今から40年以上前💦、小学生の頃、道徳という科目があった。1週間に一回、時間割に組み込まれていた。
小一から小六までずっとその授業はあった。NHKの教育テレビ番組の「明るいなかま」を見たり、教科書を読んで感想を発表したりする授業だった。
その道徳の教科書に印象深い物語が載っていた。
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舞台は、オランダ。陸地の多くが海面より低く、至るところに堤防が築かれている。
そんな堤防から水が漏れているのを、ある少年が見つける。
このまま放っておけば、水がどんどん流れてきて村が危険だ。
少年は、水が漏れている堤防の穴に自分の指、その後、腕まで突っ込んで塞いだ。
大声で助けを呼んでも誰も来ない。
とうとうあくる朝、大人たちが少年を見つける。
少年はまだ生きており、洪水から国を救ったと言う物語。
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当時、この物語を読んだ時、同い年くらいの勇敢な少年の物語に感心して、凄いなぁ、と思い信じていた。
しかし、この物語は、アメリカ人の女流作家 メアリー・メイプス ドッジによって19世紀に書かれた創作だ。
道徳の教科書に載っていた物語は、『銀のスケート』の中で紹介される「ハールレムの英雄」が元となっているようだ、
今なら、ちょっと考えれば分かるが、人間の腕が水圧に耐えられるはずがない。
この物語は、アメリカや日本に紹介され主人公のハンス・ブリンカー少年はオランダより海外で有名でオランダの観光地には、この少年の銅像が設置されている。
🟣銀のスケート
メアリー・メイプス ドッジ 著
銀のスケート―ハンス・ブリンカーの物語 (岩波少年文庫)
🟣オランダにある堤防を塞ぐ少年の銅像