最終更新日: 2021/11/15
🟣いなかっぺ大将とは?
1967年(昭和42年)から1972年(昭和47年)、小学館の学年別学習雑誌などにて連載。
第14回(昭和43年度)小学館漫画賞受賞。
テレビアニメ版はフジテレビ系列局を中心に放送され、さらにはイタリアなどでも放送された。
『巨人の星』(原作 – 梶原一騎)と並ぶ川崎のぼるの大ヒット作品の一つである。
連載終了後、『コロコロコミック』にて1977年の創刊時から1979年まで、『別冊コロコロコミック』では1981年の創刊時から1982年まで、過去の作品を連載形式で掲載していた。
21世紀に入った2007年、『熱血!!コロコロ伝説』Vol.8にて、「いなかっぺ大将2007」の読み切りが掲載された。
●あらすじ
青森から上京して来た少年、大ちゃんこと風大左衛門かぜだいざえもんは一流の柔道家を目指し、ニャンコ先生と共に修業に励むつもりが、いつもずっこけてばかりの日々を続けている。
●登場人物
風 大左衛門
声 – 野沢雅子
通称「大ちゃん」。青森出身の柔道少年。両親は早世し、天涯孤独であるが明るい性格。
赤い越中褌に、風呂敷で作った袴がトレードマーク。上は胴着。亡き父に柔道を極めろと言われ、上京してきた。
ニャンコ先生から必殺技「キャット空中三回転」を習得し、小学生ながら黒帯の有段者である。
基本的に気のいい純朴な少年だが、美女を見るとてんでだらしなくなったり、時折お漏らしをしたり、涙もろく独特のアメリカンクラッカー状の涙を見せたり、音楽(日本民謡のほか、社交ダンスで使われるワルツ、タンゴなど)を聴くと巧みに踊り始め、しまいには丸裸になってしまうなどの「ずっこけ」行動が玉にきず。
自分から人前でふんどし一丁になることはあるが、さすがに最後の1枚を失った時は羞恥心が働くようだ。
おならは、「ドバンッ」と言う爆発音のような音で、臭いの方も嗅いだ者が気絶してしまうほどのすさまじさである。
原作初期では劇画調の端正な顔つきであったが、次第にギャグ調の顔立ちに変化していった。一人称は「わし」で語尾の「――だス」(ズーズー弁)が特徴。小さいころから山奥で動物たちと過ごし、動物と会話することができる。
●ニャンコ先生
声 – 愛川欽也
大左衛門の師匠。二足歩行する奇妙なトラ猫。
父親は三毛猫だが自分は母親譲りのトラ猫だと自己紹介している。キャット空中三回転の掛け声、「とってんぱーの にゃん ぱらりっ」がキメゼリフ。セリフ語尾の「〜ぞな、もし」が特徴。弟子の悪癖をカバーしてやるのも役目と心得ており、大左衛門が丸裸になってしまった時、ふんどし代わりに股間にしがみ付いて隠す役もする。
だが、一緒に悪乗りしてしまうこともしばしば。浮気癖があり、妻子を持ってからも懲りることはない様子。
●森 花子
声 – 杉山佳寿子
通称「花ちゃん」。大左衛門の幼馴染みで、キク子に劣らぬ美少女。
大左衛門に会いたいがために時々やってくる。キク子とは恋敵だが、大左衛門が他の美少女になびきそうになった時は共闘することも。
なお、フルネームは原作においては明記されておらず、名前のみである。
●大柿 キク子
声 – 岡本茉利
通称「キクちゃん」。大左衛門の下宿先に住む美少女。
大左衛門が一目惚れしてしまう。花子とは恋敵。柔道家の娘だけあって、自分の身を守れるくらいの技は心得ており、性格は勝気。
当時16歳の岡本の声優デビュー作である。
●大柿 矢五郎
声 – 大平透
大左衛門の父の友人の柔道家。キク子の父。
自宅に大左衛門を住み込ませて稽古に励ませているが、大左衛門の突拍子のない行動にいつも振り回されっぱなし。
アニメでは文京区湯島(旧地名・湯島天神町)に道場をかまえている。
●風 陣左衛門
大左衛門の父で矢五郎の親友。回想シーンのみ登場。
柔道家として大成するが、息子に柔道を教えてくれ、と矢五郎に言い残し早世する。
●西 一(にし はじめ)
声 – 八代駿
大阪出身の痩せっぽちで眼鏡のケチで嫌味な少年。大左衛門のクラスに後から転校してくる。
大左衛門とは犬猿の仲(ごくまれに共闘する)で、ことあるごとに大左衛門に意地悪やいたずらを仕掛ける。
普段は上下とも茶色の服(タートルネックで長袖、長ズボン)を着ている。
小学1年生の二(ふたつ、声優 – 山本圭子)という弟と、病欠した彼を見舞に来た大左衛門を迎えた母親[2]の存在が明らかであり、いずれも彼にそっくりである。
🟣主題歌 OPとED
🟣第207話 「遠くて近きは男女の仲だス」
🟣最終回 第208話「かがやく未来に歩むだス」


