【タブー】日本一◯◯と言われる播州弁(ばんしゅうべん)とは? 播州弁講座の動画と播州弁一覧! 播州出身の著名人は? 「何どいや、ごうわく、やぎろしい、ダボ、べっちょない、わや、ごじゃ、何しよん、しゃっきゃっそ、はよいね! 」

🟣播州弁とは?

播州弁(ばんしゅうべん)または播磨弁(はりまべん)、播磨方言(はりまほうげん)は、兵庫県南西部の播磨地方(播磨国)で話される日本語の方言である。

近畿方言に含まれるが、語彙では中国方言と共通するものも多い。

西播方言(せいばんほうげん)と東播方言(とうばんほうげん)に二分される。

🟣播州弁の例

あた – 強調の意味を持つ接頭語 「あためんどい」(超めんどくさい)

あだける – 転げ落ちる 「階段からあだける」(階段から転げ落ちる)

あっかい/あっかえ – だめだ 「そんなもんあっかえ」(そんなこと駄目だよ)

あほんだら/あぼちん – 馬鹿野郎 

-あるく(複合動詞) – 飛ぶ・走るなどの後ろに接続し、動きを表す。「この道長いこと来てへんけど、久々に車で走りあるきよったら、新しい店屋がよ〜けでけとんなぁ」
  (この道は長い間来ていないけど、久しぶりに車で走っていると、新しい店がたくさん出来ているな)

いがむ – 歪む


いきいきごんぼ – 今にも死にそうな様 「いきいきごんぼの商売やさかいに」(今にも倒産しそうな商売なもんだから)


いぬ – 帰る 「はよいね」(早く帰れ)


いのく – 動く「いのいたらあかん」 (動いたらだめ)


いらう – 触る。手を加える。「熱いさかい、いろたらいかんよ」(熱いから、触っちゃだめだよ)            

    
うっとこ – 【名】うちのところ、から転じた言葉 「うっとこの庭に亀がおる」(うちの庭に亀がいる)


ええし – 富家、旧家、またはその出身の人を指す 「あんたらええしの出ぇやさかい」(あなたたちは旧家の出身だから)


えらい – とても、すごい、疲れる 「えらいよーけやのう」(すごい沢山だなぁ)「えらかったのう」(疲れたなぁ)


~円ガン - 「~円で」の意味(神河町の一部地域、多可郡多可町。関西一円で使われていた表現)


おく/しまう- (作業などを)終える、終わる 「おこか」(終ろうか)


おせらしい - おとなっぽい 「ちょっと見んまにおせらしゅうなったって」(ちょっと見ない間に大人っぽくなられて)


おぞ毛が立つ – 鳥肌が立つ 「ぞぞ毛が立つ」とも言う


おたやん – 【名】おたふく、おかめ 播州地方は獅子どころと呼ばれるが、獅子舞に登場することが多い


おてしょ/おてし - 【名】小皿(お手塩から)


おとろしい/おっとろしい – 怖い 「このお化け屋敷、ごっつおとろしかったのう」(このお化け屋敷、すごく怖かったなぁ)


おとんぼ - 末っ子


おまん/おまはん/おのれ – あなた、お前 


おわえる - 追いかける 「野良犬におわえられて往生したがい」(野良犬に追いかけられてどうにもならなくなってしまった)


おんどりゃ – お前 怒ったときなどに言う 「おんどりゃが、どないぬかしよんなら」(お前が、なに言ってんだ)


おんびん – 臆病 岡山弁にも同様の表現がある 「おまはんは、おんびんたれやのう」 (あなたは、臆病者だなぁ)


おんまく - 思いきり、力いっぱい、全力で 「おんまくやってみんかいえ!」(全力でやってみたらどうだ!)


がいよう/がんよう /ええがい – 上手に、具合よく 「がいよう書く」(上手に書く)


かいもん − 買い物。


カエダ/カイダ/ガイダ/ガイザ – 【名】「カメムシ」


かじく – 耕す、掘る 「鍬でかじきよって腰いわいてもた」(鍬で耕していて、腰を悪くしちゃった)


かだ/かいだ – 香り、匂い、匂いの正体 「この味噌汁、えー匂いやなぁ。何のかいだや?(「匂い」と「かいだ」は概念としては似ているが区別される)」(この味噌汁、いい匂いだなぁ。何の匂いだろう。)


かちます/かちまあす – ひどく殴る、痛い目に遭わせる 「いらんことしょったらかちますど!」(もしも余計なことしたら痛い目に遭わせるぞ!) 


かばちたれ – 屁理屈を言う(奴) 中国方言にも同様の表現がある 「ぬかすな、かばちたれ」(言うな、屁理屈を言う奴め)         


ぎょうさん – たくさん


きょうとい/きょーとい – (気疎い・けうとい)恐ろしい。気味が悪い。いとわしい。気にそまない。うとましい。 「あー、きょーと。」「あの子はきょーとい、きょーとい。」


げっと/げぼ – 一番あと、ビリ 「徒競走げっとやった」(徒競走でびりだった)


けったい – 妙、変 「けったいなやっちゃのう」(妙な奴だなぁ)


ごおわく – 【動】腹が立つ(業が沸く) 「ごーわかしたらあかんど」(腹を立ててはいけないよ)


御座候 – 今川焼 姫路市に本社を置く回転焼(今川焼)の会社名であるが、播州では回転焼そのものの代名詞として「御座候」と呼ぶ人もいる


ごじゃ – 無茶


こそばい – くすぐったい


ごっつい/ごっつー – とても、すごい 「あのすもんとり、ごっついのう」(あの相撲取り、すごいなぁ)


ごっと - ご馳走 「ごっとなってもた」(ご馳走になってしまった) 「ごっとさん」(ごちそうさま)


こまい/ちんまい – 【形】小さい 「こまい犬」(小さな犬)


さら - 新品


さんこ/わたけた – 散らかっている状態を意味する言葉 「さんこにしとらんとなおしよ!」(散らかしてないで片付けなさいよ!)


じっき/じき - すぐ 「じっきに帰ってくっさかいまっとって」(すぐに帰って来るから待ってて)


…しとみない/…しともない – …やりたくない、…するのが嫌だ [例]「勉強しとみない」(勉強するのが嫌だ)始末する – 節約するという意味


しゃあない/しょうない/しょうことない/しょんない – しかたない


しゃっきゃっそ − しばき回すぞ


しゃしゃりでる – でしゃばる 「なにしゃしゃりでよんどいや」(なにでしゃばっているんだ)


しゅむ – 染みこむ 「出汁がよ〜しゅんどってうまいのう」(出汁がよく染み込んでいて、うまいなぁ)


じゃまくさい – 面倒 「じゃまくさいことしゃがんのう」(めんどうなことするなぁ)


じゅるい – ぬかるんでいる 「道がじゅるいさかい難儀した」(道がぬかるんでいたから苦労した)


じょうさん – 【副】たくさん 


しょーとろしい – もったいない 「しょーとろしい食べ方すんのう」(もったいない食べ方するなぁ)


知らん/分からん – 【動】「…なのかも知れない」の意味の時も、こう言う 「ほうかも知らんのう」(そうかも知れないね)


しんたく – 分家の意、新宅と表す 「○○さんとこの新宅の嫁はん」(○○さんの家の分家のお嫁さん)


しんどい – 疲れた 「今日はしんどかったのう」(今日はつかれたなぁ)            

            
ずつない – 【形】腹がいっぱいで苦しい状態(術無い) 「こないに食うたらずつないのう」(こんなに食べたらお腹がいっぱいだ)


ずんべらぼん – 元々あったものが何もない様、丸裸、つるつるぺったんの状態、のっぺらぼう 「裏山の木ぃ切ってもてずんべらぼんや」(裏山の木を切ってしまって丸裸だ)


せえらいて – 精を出して、頑張って 「せえらいていこで!」(頑張っていこう!)


せたろうて/負うて – 背負って 「そないに重いもんせたろおてどこ行くんな」(そんなに重いもの背負ってどこへ行くの)


せんどぶり – 久しぶり


そうれん – 葬儀、葬式 「そーれんがとれた」(葬儀をすることになった) 葬殮/葬斂からきたと思われる


たぁ – とは 「そんなこたぁええわい」(そんなことはいいぞ)


だっちょもない – つまらない、値打ちのない


伊達こく/伊達こき – 【動】/【名】「格好つける」「格好つけ」


だぼ – 【形】「アホ」を強調した形 神戸から阪神間の地域でも使用される 「だまっとれ!だぼ」(だまっとけ!ばか)
だんない - 【形】構わない、大丈夫


ちいとま – 少しの間


ちゅーとる – 言っている 「なにをよんなら?なんちゅーとるかわからへんやろがい」 (なに言ってるんだ?なに言っているか分からないだろ)


ちょっきり – ぴったり、ちょうど 「ちょっきり払うから釣銭いらんど」(ぴったり支払いますから釣銭はいりません)


ちょびっと/ちょう – 【副】少し、少々 「ちょう」は「ちょっと」の転訛 「ちょう待ってや」(ちょっと待ってよ)


つぶす – 両替する(紙幣を小銭に替える)


てったう – 手伝う


どくしょい – ひどい、むごい 「どくしょいことすんのう」(ひどいことするなぁ)


どどこそ – 【副】なんとか、どうにか


どない – どう 「おまはんどないしょったんな?」(あなたどうしていたの?)
なり(が)わるい - 体裁が悪い、世間体が悪い


なんしょん/でーしょん/どーしょん – 「何してるの?」と問いかける言葉 「でーしょんなぁ」(何してるの?)


なんどいや – 【感】「何だよ!」などといった非難を表す感動詞 「なんぞいや」「なんじゃいあ」「なんじゃいや」などと言う時もある もっとも強力な語のひとつで、神戸方面でも使用される 「なんやねん」と同じ意味。「なんやねん」は関西共通語化の影響で使用する人も増えているが、本来の播州弁では使用されない


ぬかす – 言う 「おまはん誰にものぬかしよんなら」(あなた誰に何を言っているんだ)


はしかい/はしこい – 痛がゆい、かゆい 大阪では「すばしこい」の意となる。姫路でも「俊敏、考えが早い、賢い」の意で通じる。


ひらげる – 【動】広げる


ぴりぴり – 【副】(雨などが)ぽつぽつ、ちょっと。丹波方言などと共通する表現。 「雨がぴりぴり降っりょうど」(雨がちょっと降っているぞ)


ひんね – 昼寝


ぶいぶい – コガネムシ


べっちょない/どっちょもない/どないもない/どんない – 【形】大丈夫だ、別状ない、別条ない 「どんない、どんない」(どうもない。大丈夫。)
へてから/へえで – 【接】それから


へらへと – 【副】たくさん、嫌というほど 東播西部が主 「へらへと飲んだら悪酔いしまはぁ」(たくさん飲んだら悪酔いしますよ)


ぽいんた – ミニバイク 新明和工業が販売していたバイクのブランド「ポインター」より 


ほたら/ほいだら – 【接】それなら


ほろ – だいたい、おおよそ 「軽四でもほろ百万すっさかい」(軽四でも百万円ぐらいはするから)


まんがええ・まんがわるい – 【形】巡り合わせがよい・悪い、運・タイミングがよい・悪いという意味合いを含む


むつごい – 脂濃い、しつこい、あっさりしていない。讃岐弁などと共通する表現。 「肉のむつごいのは好かんのう」(脂身の多い肉は嫌いだ)


むりと – わざと、わざわざ、あえて 「むりとにしたやろ?」(わざとしたでしょ?)


めぐ – 【他動】壊す 自動詞は「めげる」 「まためんだんけ? どないもしゃあないのう」(また壊したのか?どうしようもないなぁ)


めんどい – みっともない、不出来な 「めんどいえーかっきょった」(不出来な絵を描いていた)


もおる – 帰る 「いぬ」と違って「帰って来る」の意味合いが強い


もみない/もむない – 味がしない、まずい。


やぎろしい – ややこしい 「やぎろしいことよおるのう」(ややこしいこというなぁ)

よーけ – 沢山、いっぱい

よる – 選別する、良し悪しを分ける 「野菜よりよったらあかんど」(好き嫌いを言って野菜を食べないのはいけないよ)


よけまえに – 【副】余計に、余分に

らく – 都合がよい、不都合でないの意、大丈夫 「このバス姫路駅までらっきゃろか?」(このバスは姫路駅まで行くのに不都合ないかい?)


わい/わし – 私、僕 (男) 

わえ/われ – お前 「おんどりゃ」より少し優しい 「わえ、なにさらしよんなら」(お前、なにしてくれてんだ)


わへた/わっせた – 忘れた 「わへとったのう」(忘れてたなぁ)「『わっせとった』やあらへんねん」(「忘れてた」では済まない)


わや – 無茶苦茶 「だぼが、わやにしくさりおって」(ばかが、無茶苦茶にしやがって)



🟣播州出身の著名人

播州外に出た播州出身者は、通常、一種の「関西弁共通語」(東京に出た者は首都圏方言)を話すことが多く、播州弁の語彙を用いることは少ない。

車谷長吉 – 飾磨市(現姫路市)出身の作家・俳人。播州弁を生かした小説で知られた。


谷五郎 – 高砂市出身の歌手・タレント。

陣内智則 – 加古川市出身のお笑い芸人。

名倉潤 – 姫路市出身のお笑い芸人。

木村卓寛 – 姫路市出身のお笑い芸人。お笑いコンビ天津の一人。「吟じます」で始まる詩吟ネタが特徴。

三枝雄子 – 佐用町出身の女優。連続テレビ小説『まんぷく』で方言指導を担当


上野樹里 – 加古川市出身の女優。


丸山和也 – 新宮町(現たつの市)出身の前参議院議員、弁護士。


ぜんじろう – 姫路市出身のお笑い芸人。

岸野里香 – 播州地区出身のNMB48の元メンバー、解散したロックバンドOver The Topの元ボーカル。


城恵理子 – 加古川市出身のアイドル。NMB48の元メンバー。


松浦亜弥 – 姫路市出身の歌手・アイドル。


竹中雄大 – 姫路市出身・Novelbrightのボーカル。

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