【東かがわ市・黒羽城】幻の黒羽城跡を訪問! 城主は永塩氏継! 黒羽糖業感謝碑と和三盆! 瀬戸内寂聴さんが見た南山!

🟣香川県東かがわ市黒羽にあった幻の城 黒羽城 (くれはじょう)とは?

黒羽城は、永塩因幡守氏継が居城としていた城。 

永塩因幡守氏継は、応仁元年(1467年)8月4に、最期となることを覚悟してか黒羽神社を創建し、同年に讃岐守護 細川勝元側(東軍)として応仁の乱に参戦した。

最激戦と言われる相国寺の戦い(京都御所北側)で、応仁元年(1467年)10月3日に、東讃守護代の安富元綱らと共に壮絶な最期を遂げた。

永塩家は、長の氏継と一族の者をなくしたことが、きっかけとなり帰農し、永峰姓に改姓したと推測される。

東かがわ市は、日本で一番、永峰姓が多い。

黒羽城の築城年数は不明。永塩氏は出自を含め、何も分かっておらず謎が多い。

黒羽(くれは)は、大化(645年〜650年)の頃、呉の帰化人が来住し、機織りや養蚕を地元の民に教え、羽二重が、織れるまでに上達した。

呉の帰化人は、地元の民と同化していき大陸文化や妙見信仰を伝えた。

黒羽と言う地名は、呉(くれ)と羽二重の羽をとって呉羽が、黒羽になったと言われる。

黒羽で信仰される神は、妙見大明神、毘沙門天、吉祥天、弁財天など、蕃神(外国起源の神)が多い。

黒羽では、秋に二人立ちの大獅子が、黒羽神社で奉納されるが、獅子舞の起源はインドにある。紀元前にインドから中国に伝わり、仏教伝来と同じころ日本に伝わった。

もしかすると永塩氏やこの辺りの方は、呉国の王族やその一族の優秀な血統が入る王族の末裔かもしれない。

この黒羽がある一帯を相生(あいおい)と呼ぶが、この地は、元・東大総長の南原繁さん、美空ひばりさんが物まねしたブギの女王 笠置シヅ子さん、瀬戸内寂聴さんの父 瀬戸内(三谷)豊吉さんの出身地である。

この地には、日本でここでしか作れない讃岐和三盆の製造が江戸時代から現在も脈々と受け継がれている。

黒羽にある糖業感謝碑

●瀬戸内寂聴さんが見たと思われる小説「場所」に出てくる南山。

黒羽城の位置

●吉祥寺前の石段を登ったところに観音谷がある。ここは黒羽城跡地の推定地の一つとなっている。下記の写真で観音堂の屋根が見える。

●吉祥寺 東側の急な石段を登ると観音谷がある。 観音谷から南側を望む。

近くの引田にある引田城跡は、近年、国の史跡に指定された。

黒羽城跡近くに池が確認できる

🟣黒羽城跡

●時代 : 不明

●所在地 : 香川県東かがわ市黒羽

●緯度経度: 34.202722, 134.406333

●遺構概要

県報2003 : 曲輪(くるわ)+平坦地+土橋

城主 : 永塩因幡守氏継

地名:

「古城(フルシロ)」

「殿さん屋敷」

「南門」

「北門」

「保田池」

「出口」

<立地>

丘陵尾根先端(標高110m、比高80m)。

<現況>

山林。

<保存状況>

良好。

黒羽城の推定地4ヵ所あり。

2ヶ所は平地。

1ヶ所は小高い神社(毘沙門庵向かい)。

山側尾根上の1ヶ所で城の痕跡らしきものあり。

尾根末端の小高い神社に五輪塔あり、現在移転。


遺物概要

発掘概要 :

県報2003: 2001年踏査。

その他概要 :

『全讃史』。

『増補三代物語』。

『古今讃岐名勝図絵』。

『讃岐国名勝図会』。

『新撰讃岐国風土記』。

『讃陽古城記』。

『日本城郭大系第15巻香川・徳島・高知』(新人物往来社 1979)。

『引田町史』(1995)。

『香川県中世城館跡詳細分布調査報告』(県教委 2003)。

県報2003、30-3010-02。

🟣黒羽城跡の推定地の一つ 観音谷を訪問

2022/7/9 曇り後雨、雨のち晴れ

黒羽神社→吉祥寺(毘沙門庵)→観音谷

●吉祥寺(毘沙門庵)の東門の真正面に苔のむした石段がある。この石段を登ると観音谷がある。

雨上がりで、ヤブ蚊が多く、マムシも出るかもしれないが、思い切って石段を登った💦

●吉祥寺(毘沙門庵)

●石段左手にある石碑

●石段右手にある説明書き

●南山にひのきを植林したとある。南山と言う山は、瀬戸内寂聴さんの小説「場所」にも書かれている山で、父 豊吉さんの法要で、引田の積善坊に来た際、黒羽に立ち寄った寂聴さんが、父が見ていた山と言うことで感慨深く眺めた山だ。

●石段の途中で、振り返り吉祥寺を撮る。

●南に伸びる山道

●観音堂。この辺りは黒羽城の跡地に推定されている。

別の推定地は、ここから高松自動車道を越えて更に南に行ったところとなっている。

この場所は、吉祥寺(毘沙門庵)のすぐ東側の小高い丘にあり、場所的にも黒羽城がここにあったとするのがしっくりくる。

●観音堂 再建の碑 昭和56年

●観音堂にある場所から南側の山を望む。ここからすぐ、南に高松自動車道があり、高速道路を走る車の音が聞こえる。

●上から見た石段

観音谷のある南山方面を望む

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