【タブー】封印作品 映画「ノストラダムスの大予言」 丹羽哲郎出演!

🟣映画『ノストラダムスの大予言』とは?

1974年8月3日に公開された特撮映画。

副題は『Catastrophe 1999』

製作は東宝映像、配給は東宝

『ルパン三世 念力珍作戦』と同時上映された。

1974年の邦画部門の興行収入第2位。

文部省(当時)の推薦映画でもあった。

🟣出演者は?

丹波哲郎

黒沢年男

由美かおる

司葉子

山村聡

🟣本編修正およびビデオソフト未発売についての経緯

劇中、成層圏の放射能が一気に降下したためにニューギニアの原住民が被曝で食人鬼と化して探検隊に襲いかかるシーンや、近代文明が核戦争で滅亡した後に放射能で異形の姿となった新人類のデザイン(井口昭彦による)が、実際の原爆症による奇形をデフォルメしたものではないかとして反倫理的・差別的であると取り沙汰され、1974年11月には大阪の被爆者団体「大阪府原爆被害者団体協議会」と反核団体「原水爆禁止全面軍縮大阪府協議会」が東宝関西支社に抗議して上映の中止を求めた。

それを受け、同年12月にそれらの描写の一部(約1分45秒)をカットした修正版フィルムと差し替える措置がとられたが、公開自体は続けられて同年の邦画興行収入第2位を記録した。

その後、1980年11月3日に修正版(食人シーンはそのまま)が、テレビ朝日系の『ホリデースペシャル』枠(19時 – 20時51分)にテレビ放送され、1986年春には2か所のカットを行ったビデオとLDの発売が東宝から予告されたものの、社内の要請によって中止となる(同年3月1日にビデオが12800円で、4月21日にはLDが9500円で、それぞれ発売予定となっていた)。

サウンドトラック・アルバムに関しては、公開当時に東宝レコードより全曲ステレオ音源で発売され(一部、本編とはアレンジの異なる音源を収録。

後年、「メインテーマ」「愛のテーマ」と呼称される2曲をカップリングしたシングル盤も発売された)、1991年にビクターエンタテインメントより同じ内容でCDが発売された(『惑星大戦争』とのカップリング盤)後、1996年には本編で使用された音源をモノラルで収録したもの(上記のシングル盤の2曲をステレオで追加収録)がバップから発売されたものの、本編に関わるソフトは1995年にアメリカでパラマウント・ホームビデオから発売された英語吹き替え版のビデオとLD(こちらは食人シーンはカットされたが、新人類のシーンはごく一部のカットのみで収録)以外は発売されないままだった。

1996年7月13日に日本テレビ系列で放送された『ガメラ2 レギオン襲来』の宣伝番組『ガメラ2スペシャル 日本超大作SFX映画博覧会』にて過去の特撮映画の紹介が行われ、本作品も巨大ナメクジを退治しているシーンと核戦争後の地球のシーンが放送されている。


1998年8月に『獣人雪男』と同じく本編の音声を収録したドラマCDが、東宝の協力を得たとするメーカー(グリフォン)より発売され、翌年には「株式会社セプト」というメーカーから再発売された。

なお、1998年の発売後には完全ノーカット版の海賊版ビデオが出回っており、グリフォンとの関係が指摘されているが、同社の代表者の詳細な素性が不明なこともあって詳細は不明となっている(この事情に関しては、安藤健二の『封印作品の謎』に詳しい)。

また、このドラマCD発売・海賊版ビデオ流出以前には、本作品を出版物で扱うことは特に問題が無かったようだが、これ以後は出版物での扱いもできなくなり、増刷時に本作品の紹介がカットされた書籍もあった。

2014年7月に発売された『ゴジラ キャラクター大全 東宝特撮映画全史』(講談社)には本作品の解説が写真付きで収録されているが、食人シーンや異形の姿となった新人類に関する説明および写真は掲載されていない。

1980年代に発売された東宝特撮映画の予告編集ビデオ『特撮グラフティー4』に収録されている予告編が、国内での唯一の正規ソフト化商品となっている。

🟣映画のオープニング動画

https://sp.nicovideo.jp/watch/sm35868398

🟣ノストラダムスの大予言

🟣予告編

🟣サントラ

🟣Prophecies of Nostradamus/Catastrophe 1999 (1974) – The Best Shots

https://m.youtube.com/watch?v=ggnYLJmAWm0

🟣あらすじ

環境学者である西山良玄は、企業や企業の肩を持つ警察の圧力に屈することなく公害の実態調査をする一方、代々西山家に伝わる『諸世紀』の研究をしていた。

西山家の『諸世紀』は、良玄の先祖である幕末期の蘭学者玄学、第二次世界大戦末期の哲学者玄哲を非業の死に追い遣る原因となった不吉の書であったが、良玄もまた先祖たちと同様に国を憂える良心から、彼らと似たような生き様を歩んでいたのである。

そんなある日、娘・まり子の恋人の中川が帰国。まり子と中川の前で、父の西山良玄は「今の時代、先がどうなるかわからない。結婚しても子供は作るな」と残酷な忠告をした。

数日後、夢の島で何らかの有害物が原因で巨大化したナメクジが大発生する。

日本各地では奇形児が増加する一方で、亜鉛鉱山周辺では特定の能力が異常に発達した子供が現れる。中川の実家がある漁村が赤潮で全滅した夜、中川とまり子は互いに惹かれ、ついに船の上で結ばれる。

良玄は、人類の行き過ぎた開発が人類を滅亡させるとして、必要以上の生産を止めるよう提言するが、人々の興味は生活の向上や生産の増加に向いており、逆に「ヒューマニズムの崩壊」と批判される始末。

国際会議も、発展途上国の人口増加が環境破壊に拍車をかけていると主張する先進国と、先進国の資源浪費が環境破壊の原因だと反論する発展途上国が対立して紛糾する。

そんな中、太平洋上の海面が凍りつき、エジプトで雪が降るなどの異常気象が発生。

さらに、成層圏に滞留した放射能がニューギニアに降り注いだとの知らせが届き、国際合同調査隊が派遣されることになった。

良玄の研究所からも2人の部下が派遣される。

しかし合同調査隊は行方不明になり、良玄や中川らによる第2次合同調査隊が派遣された。

そこで彼らが目の当たりにしたのは、放射能によって巨大化した動植物や、食人鬼となり襲いかかる原住民、そして洞窟の奥で生きる屍と化した第1次調査隊隊員の姿であった。

彼らに拳銃を向ける外国人隊員を制止する中川だが、「こうするほかに何ができますか?」と反論された良玄は、自ら自分の部下を射殺するしかなかった。

そのころ、SST事故によるオゾン層の破壊で日本列島に超紫外線が降り注ぎ、山火事やコンビナートの炎上が続発。

さらに、異常気象は世界各地に拡大し、各国の穀倉地帯は軒並み全滅。暴騰する食料価格や大災害で人心は荒廃し、食料目当ての暴動や若者の退廃が進行。

ついにそれによる二次災害までが発生し、東京の空はオゾン層の歪みで巨大な鏡と化した。

大災害が頻発する中、良玄の妻・伸枝は病に倒れ、良玄の腕に抱かれながら息を引き取る。その一方で、まり子の体には新しい命が宿っていた。

たび重なる天変地異に、良玄は国会で様々な人類滅亡のパターンを警告し地球の危機を力説、破滅への展望を展開していく。

その凄惨な内容に衝撃を受けた内閣総理大臣は、政治家として大きな決断を迫られた。

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