総合旅行業務取扱管理者試験対策! 海外地理過去問28 (インド)

🟥2017年度過去問

🟣次の空欄に該当するものはどれか。


インドのエローラ石窟群は、ムンバイの東北東に位置する仏教、ヒンズー教、ジャイナ教の 石窟寺院群で、そのほぼ中央にある第 16 窟カイラーサナータ寺院は、ヒンズー教寺院の傑作として知られ、 (__________)が観光の拠点である。


a. アウランガバード

b. カジュラーホ

c. ジャイプル

d. バラナシ

答え→a.

🟣エローラ石窟群(エローラせっくつぐん、एलोरा、Ellora caves)は、インドムンバイの東にあるアウランガーバード郊外の世界的に有名な石窟群である。エローラ石窟寺院群とも言う。


第16窟 カイラサナータ寺院
カイラサナータ寺院は一つの『彫刻』

エローラは、インドマハーラーシュトラ州アウランガーバードから30Kmほど離れた村である。(現地では、エーローラーとも発音する。)

ここに世界的に有名なエローラ石窟寺院群がある。このエローラにある岩を掘って作られた石窟寺院群はその典型的な遺跡として知られている。

34の石窟が、シャラナドリ台地(Charanandri hills)の垂直な崖に掘られており、5世紀から10世紀の間に造られた仏教ヒンドゥー教ジャイナ教の石窟寺院や修道院(あるいは僧院、僧坊)などから構成されている。

仏教寺院(仏教窟)の数は12窟で、石窟寺院群の南端に位置する第1窟から第12窟がそれにあたる。

ヒンドゥー教寺院(ヒンドゥー教窟)は第13窟から第29窟までの17窟、北端に位置する第30窟から第34窟までの5窟がジャイナ教の寺院(ジャイナ教窟)となっている。

それぞれ石窟は近接している上に作られた時期も重なっている。

石窟寺院群は南西方向に面した崖に掘られている。東に掘られているものほど古く、西に行くほど新しい。

東のものはほとんど仏教石窟で、中央付近のものはヒンドゥー教、西の方のものはジャイナ教の石窟寺院となっている。

年代も、仏教の石窟がもっとも古く、次にヒンドゥー教、ジャイナ教の順で新しくなっていく。

仏教の石窟寺院はまさに石窟で、狭い導入部と広い奥の空間という構造のものが多い。

ヒンドゥー教の石窟寺院は初期のものは仏教石窟と同じような構造をしているが、中期のものは複数の入り口や窓が設けられ、いくらか開放的になっている。

さらに後期のものになると、完全に掘り下げられて広間が中庭状になっていたりする。

カイラーサナータ石窟寺院にいたっては神殿そのものが完全に外部に露出してしまっている。

ジャイナ教の石窟寺院はヒンドゥー教後期の様式を真似ている。

外部に露出した神殿もある。石窟は小規模だが装飾が多く、それぞれの石窟は連結されている。

初期の仏教は己の救済だけ追究する内向的な思想であったという。そのため瞑想室のような閉空間を必要とした。

時代が下がるにつれ、徐々に宗教は大衆を救う大乗的なものに変化し、それにつれて石窟寺院も開放的になっていく。

ついには石窟そのものが必要なくなりエローラは放棄された、と言われている。

🟥2018年度過去問

🟣次の観光資源とその観光拠点となる都市及び国名との組合せから、正しいものだけをすべて 選んでいるものはどれか。


観光資源 観光拠点都市 国名

(ア) エレファンタ石窟群 − ムンバイ – インド

(イ) シュエダゴン パゴダ − ヤンゴン – ミャンマー

(ウ) ハロン湾 − ホーチミン – ベトナム

a. (ア)(イ)

b. (ア)(ウ)

c. (イ)(ウ)

d. (ア)(イ)(ウ)

答え→a. ハロン湾の観光拠点はハノイ

🟣エレファンタ石窟群マラーティー語:घारापुरीच्या लेण्या)とは、ムンバイ近海のアラビア海に浮かぶエレファンタ島にある石窟寺院のことである。シヴァ信仰の中心地であり、グプタ朝時代に建設が始まったとされる。1987年UNESCO世界遺産に登録された。チャラプリ石窟とも呼ばれる。

🟥2016年度過去問

🟣次の空欄に該当するものはどれか。


デカン高原北西部を蛇行するワゴーラ川が湾曲した渓谷の崖にある(________) 石窟群には、インド美術史上貴重な壁画や彫刻があり、なかでも蓮華手菩薩の壁画は傑作といわれており、 アウランガーバードがその観光拠点である。


a. アジャンタ 

b. エレファンタ 

c. カジュラホ 

d. ジャイプール

か答え→a. アジャンタ

🟣アジャンター石窟群(アジャンターせっくつぐん、अजंता)は、インドマハーラーシュトラ州北部、ワゴーラー川湾曲部を囲む断崖を550mにわたって断続的にくりぬいて築かれた大小30の石窟で構成される古代の仏教石窟寺院群のことである。

ワゴーラー川沿いの断崖をくりぬいて並ぶアジャンターの石窟寺院群

アジャンター石窟寺院は、1819年4月、ハイダラーバード藩王国藩王に招かれて狩猟に参加していたイギリス人士官ジョン・スミスが虎狩りをしていたときに、巨大な虎に襲われてワゴーラー渓谷に逃げ込んだ際、断崖に細かな装飾が施された馬蹄形の窓のようなものを見つけたことが発見の契機となった。

彼がアジャンターの石窟寺院を発見したとき、すっかり放棄されてコウモリのすみかになっていた。のちの第10石窟に自分の名前を記した。

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