香川県高松市の沖に浮かぶ猫島 男木島訪問! (2020/9/28) 男木島の集落、灯台、歩く方舟など

作成日: 2020/9/28

最終更新日: 2020/11/26

🟣2020/9/28 (快晴)

行き: 高松港 8:00発

帰り: 男木島 13:00発

●高松港から女木島まで20分、男木島まで40分、1日6便出ている。

🟣もう何度目の訪問になるか数えられないが、コロナ禍もあり、約一年半ぶりの訪問となった。

🟣男木島の基本情報

男木島の地図

標高213m コミ山

桃太郎伝説のジイの穴

2月から3月は、1100万本に及ぶ水仙郷

日本に2基しかない無塗装灯台(もう一つは山口県下関市の角島灯台)

海幸彦と山幸彦の伝説で知られる豊玉姫神社

1952年、ヘルシンキオリンピックに出場した競泳銀メダリストの浜口喜博さんの出身地

「君よ憤怒の河を渉れ」を書いた西村寿行さんの出身地

「犬死にせしもの」を書いた西村望さんの出身地

高見広春さん原作の「バトルロワイアル」の舞台のモデル

面積1.34平方キロメートルの小さな島の土地には、いろいろな人とそこで起こった出来事の記憶が何層にも積み重ねられている。




瀬戸内国際芸術祭は、瀬戸内の12の島と2つの港で、3年に一度開催される現代アートを通した島興し、島の活性化を促す芸術祭

男木島と女木島、屋島、庵治

直島、豊島


女木島と男木島


男木島と女木島の観光マップ




男木島は瀬戸内海中部の備讃瀬戸に位置する、面積1.34 km2の島

2019年(令和元年)現在で109世帯168人

行政上は香川県高松市男木町に属する

隣島である女木島とは、雌雄島(しゆうじま)の関係にある

最高標高212.8 m
最高峰コミ山

世帯数109世帯
総人口168人(住民基本台帳人口、2019年11月1日)

🟣人口推移

https://www.pref.kagawa.lg.jp/chiiki/seto-island/statistics/

島 名 2000年 2005年 2010年 2015年
男木島 248人 189人 162人 148人 
女木島 244人 212人 174人 136人

●女木島の人口: 2017年12月 人口は168人、世帯数は107世帯

●男木島の人口: 2019年(令和元年)現在で109世帯168人

1945年の太平洋戦争終結後、男木島の人口は引き揚げによって著しく増加し、多くの家屋が建てられた

1950年代には島の人口は1500人から2000人ほどとなっていたものの、その後の高度経済成長によって多くの人口が都市部に流出し、1980年(昭和55年)の時点で人口は551人まで落ち込んだ

また、男木島は1957年(昭和32年)12月23日に離島振興法の指定を受け、それに基づき1976年(昭和51年)2月に簡易水道が設営された

1987年(昭和62年)には男木島灯台が無人化された

その後、灯台に隣接する、職員が寝泊まりするために建てられていた退息所は改築され、灯台の歴史をテーマとする資料館として再利用された。

2003年(平成13年)にはジイの穴とタンク岩、および灯台資料館とを結ぶ遊歩道が整備され、翌2004年(平成13年)にはこの遊歩道周辺に水仙の球根を植え、男木島を「水仙の島」にしようという計画が立ち起こった。

島に自生していたものを掘り起こすなどして、5年以上かけて遊歩道周辺の耕作放棄地約1万2000平方メートルに36万個の球根が植え付けられた、

🟣男木島出身者など

●西村望(にしむら ぼう、1926年 – )小説家。新聞記者やルポライターなどを経て1978年に処女作『鬼畜』を発表し、その臨場感にみちた犯罪描写で衝撃をあたえた。代表作に『犬死にせしもの』などがある。

●西村寿行(にしむら じゅこう、1930年 – 2007年)小説家。西村望の弟である。1969年(昭和44年)の『犬鷲』で第35回オール讀物新人賞佳作を受賞し作家デビュー、つづいて動物小説や社会性をうちだした推理小説を発表する『君よ憤怒の河を渉れ』をはじめとするバイオレンス小説で知られている。

●浜口喜博(はまぐち よしひろ、1926年 – 2011年)水泳選手。日本水泳連盟顧問、元常務理事なども務めた。又、俳優としても活動した。1952年(昭和27年)に開かれたヘルシンキオリンピックの競泳男子800メートルリレーで銀メダルを獲得し、古橋広之進とともに水泳日本の名を高めた。

映画『喜びも悲しみも幾歳月』、『めおん』などが男木島灯台をロケ地のひとつとしているほか、男木島は小説『バトル・ロワイアル』の舞台である「沖木島」のモデルとなったとも言われている。

また、『岩合光昭の世界ネコ歩き瀬戸内海』では男木島が撮影地のひとつとして選ばれている。

🟣瀬戸内海の島々

●昭和61年の海上保安庁の調査では、瀬戸内海に外周が100m以上の島は、727島あるとHP上に書いている。

●瀬戸内海の島の大きさ順位

1, 淡路島 兵庫県

2, 小豆島 香川県

3, 屋代島(やしろじま) 山口県の島。一島で大島郡周防大島町を形成し、人口は17,030人(2017年4月1日時点)。国土地理院が定める正式名では屋代島と称するが、周防国の大島であったことから周防大島(すおうおおしま)または単に大島と呼ばれることも多く、周辺の島々と周防大島諸島を構成する。古くから瀬戸内海海上交通の要衝とされ、『万葉集』にもこの島を詠んだ歌がある。

4, 倉橋島(くらはしじま)は、広島県呉市に属する島。かつて島内には倉橋町と音戸町とがあったが、合併により呉市に併合され消滅した。

5, 大三島(おおみしま)は、愛媛県今治市に属する芸予諸島の中の1つの有人島。愛媛県の最北に位置し、同県に属する島の中では最大である。大山祇神社がある「神の島」として知られている。

🟣瀬戸大橋について

●1988年(昭和63年)に全線開通。それにより初めて四国と本州が陸路で結ばれた。

橋には道路と鉄道が通り、鉄道道路併用橋としては世界最長で「世界一長い鉄道道路併用橋」としてギネス世界記録(2015年)にも認定されている。

2017年(平成29年)に日本の20世紀遺産に選定。完成したのはレインボーブリッジができる前のことで、海に架かる長大橋はそれまでサンフランシスコのゴールデン・ゲート・ブリッジなど海外のものがよく知られ、海峡部10km近く、主塔の高さ200m近いものとしては国内初だった。完成時は同じ88年に開通した青函トンネルと合わせて大々的に報道され、当時一大観光スポットになった。

高架部を含めると13.1キロメートル (km) の延長を持つ。日本ではそれぞれ単独の橋とみなされる連続する10の橋を合わせた合計の長さは、鉄道道路併用橋としては世界最長で、瀬戸大橋は「世界一長い鉄道道路併用橋」としてギネス世界記録にも認定されている。

🟣本州四国連絡橋

現在、本州と四国を結ぶルートは3ルートある。

●神戸・鳴門ルート(こうべ・なるとルート)通称:明石海峡大橋)

大鳴門橋(おおなるときょう)は、兵庫県の南あわじ市福良丙 (淡路島門崎)と徳島県の鳴門市鳴門町土佐泊浦(大毛島孫崎)間の鳴門海峡の最狭部を結ぶ吊り橋。1985年(昭和60年)6月8日に開通。

●児島・坂出ルート(こじま・さかいでルート、通称:瀬戸大橋) 

●尾道・今治ルート(おのみち・いまばりルート、通称:瀬戸内しまなみ海道)

🟣男木島と映画

映画『喜びも悲しみも幾歳月』、『めおん』などが男木島灯台をロケ地のひとつとしているほか、男木島は小説『バトル・ロワイアル』の舞台である「沖木島」のモデルとなったとも言われている。また、『岩合光昭の世界ネコ歩き瀬戸内海』では男木島が撮影地のひとつとして選ばれている。

🟣豊玉姫伝説

🟣2020/9/28 AM 8:00 高松港を出港

高松と女木島、男木島を結ぶフェリー、めおん号


チケット、男木島と高松港の往復 1,020円



男木島の集落は、島の南西に固まっている。斜面に家を築き、路地は細く急だ。


男木島到着後、めおん号から撮影した男木島

ズッコ山の中腹辺りに豊玉姫神社が鎮座している





ジャウメプレンサさん設計の男木島の魂



男木島の地図

2月上旬から3月上旬には、水仙が島の北部で咲く。フェリー乗り場から北端の男木島灯台までは、約30かかる。


白いテントは、海征食堂

タコ飯が頂ける





島の至るところでオンバ(乳母車)を押す方を見かけた。

このオンバもアート。オンバファクトリー製だ!


豊玉姫神社の第一鳥居

古事記の海幸彦、山幸彦の神話に出てくる話しから、豊玉姫神社は、安産の神様として参拝者も多い。
男木島の南端には、加茂神社があり、山幸彦が祀られている。

鳥居をくぐり、真っ直ぐに坂を上がっていく。


坂を上がると、ダモンテ商会さんがある。
美味しいパンと飲み物が頂ける。

月曜日は定休日

ダモンテ商会さんを左に曲がる。



ダモンテ商会さんの前を通り過ぎる

路地にステンレス製のグレーチングがある。雨の日は、滑り易いので注意が必要。


瀬戸内海
左から香川県高松市と坂出市にまたがる五色台、小槌島、大槌島、直島


大槌島は、島の南北で香川県と岡山県に分かれ、県境になる。北が岡山県側


右手は、安藤忠雄さん設計の地中美術館、ベネッセハウスがあるアートの島、直島



川島猛とドリームフレンズ

The Space Flower・Dance・Ring

瀬戸内国際芸術祭開催中は、カフェで軽食もとれる。

川島毅さんの作品が展開されていた家屋



眞壁陸ニ

男木島 路地壁画プロジェクト wallalley

丸亀市にある本島でも、壁画プロジェクトが見られる。


昔、借耕牛(かりこうし)を飼っていた牛小屋(左手)


ここで、借耕牛を飼っていた。

牛小屋の窓から、かつては、牛が顔を覗かせていたのだろうか。



突き当たりを右に進むと豊玉姫神社の参道がある




豊玉姫神社の参道へ行く途中に、休憩所 夕陽と猫の家がある。


沖に見えるのはアートの島、直島

安藤忠雄さん設計の地中美術館、ベネッセハウスがある




豊玉姫神社へ行く途中に、休憩所 夕陽と猫の家さんがある。今日は、こちらで、タコ飯、オレンジジュースを頂いた。

ベランダから眺める瀬戸内海の景色は最高!

五色台、小槌島、大槌島、瀬戸大橋が望めるロケーション。



メニュー

タコ飯、そうめん、コーヒー、オレンジジュースなど


ベランダからの眺め

五色台、小槌島、大槌島、瀬戸大橋が望める贅沢な空間。

瀬戸内ブルーと島時間が満喫できる空間。


ここから、見る夕陽はどれだけ美しいことだろう‼️

ネコも遊びにやって来る笑


タコ飯と男木島のワカメを使った味噌汁

オレンジジュース


この窓から眺める瀬戸内海の景色は最高だ!

過去から今までどんな人が、この窓からの景色をどんな気持ちで眺めていたのだろうか。

Photo by BIZCONSUL OFFICE 森啓成 on September 28, 2020. 画像に含まれている可能性があるもの:テーブル、植物、室内.
この窓から見える瀬戸内海と島々の景色、そして夕陽は絶景だろう‼️



ここにも、路地壁画プロジェクトがある



🟣休憩所 夕陽と猫の家のサイト

夕陽と猫の家の隣の路地から瀬戸内海を撮影

五色台と小槌島が見える




豊玉姫神社の参道

ここの境内にも猫がいる



川島猛とドリームフレンズ

川島猛さんのアトリエは、五色台がある高松市亀水町にある

右手にオンバファクトリーがある


オンバファクトリーの入り口が見える




オンバファクトリー
休館中

オンバとは、島で荷物を運ぶ際の必需品 乳母車のこと


女のオンバばっかりじゃなく、男の漁船にも描いて欲しいとの要求があった笑

これもTEAM男気のアート作品

現役の漁船をアートにする


眞壁陸ニ
男木島 路地壁画プロジェクト wallalley



民家の庭になっていたブドウの木が描いている



サラ・ヴェストファル
うちの海 うちの見
が展開されていた元郵便局






途中、クロアゲハがいた
この日、島の至るところでトンボを見た


村山悟郎
生成するウォールドローイング 日本家屋のために
村山悟郎さんの作品が展開されていた元商店。


●発生と生成 の使い分け
1、「発生」は、物が生じることのほかに、事が起こることもいい、事故、事件をはじめ、害虫、台風などの自然現象とも結びつく。

2、「生成」は、物が生じること、または、物を生じさせること。基本的に「AがBを生成する」「AからBが生成される」の形をとり、Bが生じるためにはAの存在が不可欠である。





TEAM男気

タコツボル


ジヤウメプレンサ(スペイン)

男木島の魂


🟣歩く方舟を見に、男木島の東側へと移動

神井戸

ここで、山幸彦と豊玉姫神は出会い、豊玉姫神社で結婚した。

島には、山幸彦を祀った加茂神社もある。



昔の島への嫁入りの様子




島の東側へ向かう道

2014年に男木小・中学校再開。

体育館には、カラフルな壁画が描かれている。

青空を夢見て

ブラジルのレジーナシルベイラさんの作品


男木小・中学校のプール






男木小・中学校近くにいたネコ




島の東側にある男木漁港




五剣山と屋島



島の東側 男木漁港にいた猫



西側より東側のほうが、猫が、多い


島ネコ




八栗寺のある五剣山、屋島


この日は、島の東側に猫たちが多くいた。

西側だと豊玉姫神社辺りに猫が多くいる。

休憩所 夕陽と猫の家にも猫がよく来る。






山口啓介さん設計歩く方舟

海や空に溶け込むような青と白の立体作品

旧約聖書のノアの方舟に想を得た立体作品を堤防に展示。 白と青に着色した4つの山を持つ方舟が、海を渡ろうと歩くさまを視覚化する。

山口啓介さんの歩く方舟


🟣男木島灯台へ





灯台への道











五色台、小槌島、大槌島が見える



途中、鶏小屋があった






ジイの穴、タンク岩へと向かう遊歩道





男木島灯台

北側には貨物運搬船が航行し、豊島が見える。
左手沖合いの島は、直島

男木島灯台 は1895年に建設、総御影石(庵治石)造りで、日本に2基しかない無塗装の灯台、もう1基は下関市の角島灯台

1957年、佐田啓二主演の 喜びも悲しみも幾年月 のロケ地の一つ



男木島灯台

灯台について


男木島灯台の資料館



地図

男木島灯台から北側にある豊島が望める




灯台の北側は豊島

灯台のすぐ横にキャンプ場がある

沖合いを貨物運搬船が行き交う




男木島灯台の下にある浜辺でボーっと行き交う船を見ていると時の流れが止まったかのようだ。

島に行くと、島時間と言うゆったり、ゆっくりとした時間が流れていく。

ここは、異空間だ。

瀬戸内ブルーと島時間、こんな豊かなときの過ごし方があるだろうか。

キャンプ場から灯台、資料館を望む。

キャンプ場だが、潮の流れが早く海岸での水泳は禁止されている。




タコツボ