2020/7/22
🟣『Mr.Boo!ミスター・ブー』
(原題:半斤八两、英題:The Private Eyes)
ホイ兄弟演じる私立探偵のドタバタ活躍を描く、1976年のコメディ香港映画。
ゴールデン・ハーベスト製作のホイ兄弟作品としては3作目だが、日本においては1979年2月に本作が最初に公開されてヒットしたことから、「Mr.Boo!」シリーズ第1弾と紹介されている。
🟣あらすじ
ウォン(マイケル・ホイ)は香港の私立探偵。助手チョンボ(リッキー・ホイ)と秘書ジャッキー(テレサ・チュウ)とともに探偵事務所を営んでいるが、持ち込まれるのは浮気や万引きなどのケチな事件ばかり。
そんなウォンの零細事務所へ、カンフーの得意なお調子者キット(サミュエル・ホイ)が求職に訪れる。一度は断ったウォンだったが、直後に起きたスリ騒ぎでの鮮やかな対応を見て渋々雇い入れる。
二人の助手をこき使い、相変わらずせこい事件を体当たりで解決していくウォン。次の調査は映画館への爆弾脅迫事件。だが、その映画館には爆弾犯のみならず、凶悪な強盗団も狙いをつけていた。
🟣エピソード
●作品の随所に『ジョーズ』、『燃えよドラゴン』、『007』、『刑事コロンボ』、『ピンク・パンサー』、『荒野の七人(七人の侍)』、『スパイ大作戦』等のパロディが見受けられる。
●『燃えよドラゴン』で悪の首領ハン役でブルース・リーと激闘を演じたシー・キエンが強盗団のとぼけたボス役を好演している。
●警察署長役で出演したリチャード・ンは、その後ジャッキー・チェン主演のスパルタンX・五福星・大福星等に出演し、当地の主演男優賞を受賞するなど、香港映画界に欠かせない存在となった。
●日本での初公開は「グリーン・ホーネット/電光石火」との同時上映であった。
●『ゴールデン洋画劇場』はタレントによる吹き替えに積極的であり、本作にもツービートが起用された。ツービートの人気と話題性に加え、当時のビートたけしがサミュエルに似ているとの関連性もあった。
●マイケル役の広川太一郎は、「元がつまらないギャグ映画だったので『モンティ・パイソン』みたいに本編と関係なく徹底的にふざけた声にしようと思った」と回想している(広川はエリック・アイドルの吹き替えを担当していた)。
●日本劇場公開第3弾となった『Mr.Boo!ギャンブル大将』には、香港オリジナル版からカット(差し替え)されたシーンがある。そのサミュエルとサモ・ハン・キンポーとの乱闘シーンは、本作の日本劇場公開時に挿入され、フジテレビ放映版にも採用された。当該シーンは本作のビデオソフトには未収録だが、『Mr.Boo!ギャンブル大将』のDVDに特典映像として収録されている(ただし字幕のみ)。
●「ミスターブー&チャンチャンブラザースバンド」による日本語カバー主題歌は漫画家の赤塚不二夫による訳詞である。
🟣Mr.Boo!ミスター・ブー 原題: 半斤八兩
🟣映画
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🟣フロント・ページ 原題: 新半斤八兩