■香川せとうち地域通訳案内士 -男木島-

◇男木島(おぎじま) 香川県高松市:

・男木島は、高松港からフェリーで約40分。途中、女木島(めぎじま)に寄港する。

日向ぼっこしている猫に迎えられる。男木島は猫島とも呼ばれるほど猫がいるはずだが、この日、港には4~5匹ほどしかいなかった。耳に三角の切り込みがあるのは去勢済みのしるし。

・「男木島の魂」 ジャウメ・プレンサさんの作品。人が集まり、島に訪れる人を温かく迎える空間をコンセプトに作られた。

・オンバ(乳母車)。坂が多く道が細い男木島の生活に不可欠な乳母車。島内にあるオンバ・ファクトリーにて制作される。島の人たちが普段使用しているオンバにイラストが描かれている。

男木島は、瀬戸内国際芸術祭をきっかけに移住者が増え、廃校となっていた小学校が再開したり、2017年は島では非常に珍しくベビーブームだったようで4人の新生児が生まれた。

・「記憶のボトル」 栗真由美さんの作品。男木島の人々から集めた思い出の品々や、栗真由美さん自身でも島を廻って見つけたものや撮影した写真を1つ1つボトルに封印してツリーのように吊るした作品。

ボトルの中にLEDランプが灯り暖かさのある幻想的な雰囲気を醸し出している不思議な空間。インスタ映え間違いなしのスポット。

島の至る所にアートが溢れ、民家の壁、普段使っている漁船にもイラストが描かれていて気持ちもポップになってくる。

高松港から気軽に行ける女木島、男木島、そして国立ハンセン病療養所 青松園がある大島の島内とアート作品を見て回るコースは小豆島、豊島(てしま)、犬島と並び2019年4月26日から開幕する瀬戸芸のオフィシャルツアーのコースとなっている。

瀬戸内国際芸術祭の真の目的は、島に住むお年寄りを笑顔にすることにある。そして、太古から続く島々の生活、伝統、文化を守っていくことにある。

島々が活力を取り戻し、自立成長していくためにサポートする。アート作品は島へ人を呼ぶための装置に過ぎない。人が集まってくれば、そこに経済活動が生じる。

2010年から始まった瀬戸内国際芸術祭がなかったとしたら、今頃、島々は高齢化と過疎化が急速に進み、有史以来、脈々と受け継がれてきた島独特の伝統文化は消えて無くなり、無人化する島が現れていたかもしれない。断じてそのような事態を生じさせてはいけない。

瀬戸芸は、穏やかで本当に優しい瀬戸内海という偉大な存在が(恐らく女性的存在)、滅多に動かない存在が、大きな仕組みを司る存在が、必要な人達を集め、動きだした象徴だと感じる。

縁があり、この動きに携わる人たちは、意識する、しないにかかわらず、過去世において、瀬戸内海に深い関わりを持っていた人たちであろう。瀬戸内海から集合するようお呼びがかかったのだ。

自分自身、何か大きなうねりに動かされている気がしてならない。